日本舞踊と音楽の融合！俳句から生まれる新たな舞台表現

東京の浅草で、伝統的な日本舞踊と現代音楽が交わる特別な公演「日本舞踊の可能性 vol.7」が開催されます。この公演は、重要無形文化財の保持者として名高い、日本舞踊家藤間蘭黄氏が芸術監督を務め、古典と現代の元素を巧みに組み合わせた斬新な演出が見どころです。6月6日に行われるこの舞台では、俳句とピアノ音楽をテーマにした2つの部から成り立っています。

第一部: 鄙のまなざし〜一茶の四季〜

第一部では、江戸時代の俳人小林一茶の四季折々の句にインスパイアされた舞踊が上演されます。藤間蘭黄氏が作詞・作曲を手がけ、日本舞踊の古典作品が一般観客にも理解しやすく表現されます。この試みは、日本語独自の美しさを再確認しつつ、想像力を刺激する舞踊となっています。視覚的にも楽しませながら、舞台上で一茶の詩情が再現されることで、観客は日本の伝統文化の魅力を感じることができるでしょう。

参加ダンサーたちは、藤間聖衣曄、藤間鶴熹、藤間蘭翔氏で、躍動感あふれる演舞によって一茶の世界を表現します。

第二部: 展覧会の絵

続く第二部では、ムソルグスキーのピアノ作品「展覧会の絵」を基にして、日本舞踊とバレエが融合した独特の表現が繰り広げられます。ピアニスト木曽真奈美坂による演奏と共に、日本舞踊家とバレエダンサーが一体となった動きで、音楽の持つ感情豊かな世界を視覚的に届けます。

この作品はウクライナでの初演以来、各地で再演されており、特に今回の浅草公会堂での公演は改訂版に期待が高まります。新国立バレエ団の元プリンシパル、山本隆之氏が参加し、一層のビジュアル効果と演出が期待されます。