カストディ事業の買収
2025-02-28 14:58:16

ステート・ストリートとみずほ、グローバル・カストディ事業の買収合意

ステート・ストリートとみずほフィナンシャルグループがグローバル・カストディ事業の買収を発表



2025年2月28日、東京。アメリカのボストンを本拠地とするステート・ストリート・コーポレーション(NYSE: STT)と、日本の金融機関、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)が重要な取引を成立させたことを発表しました。この取引は、みずほのグローバル・カストディ及び関連ビジネスの買収に関するものです。

この買収の対象となるのは、みずほの日本のお客さまによる海外投資を支援する業務です。現在、みずほはルクセンブルクに位置するみずほ信託銀行と米国の米国みずほ銀行を通じて、グローバル・カストディ業務を展開しており、その資産残高は約5800億米ドルに達しています。この件は、両者の協力によりさらなる市場競争力を強化する狙いがあります。

みずほフィナンシャルグループのグローバルトランザクションユニット長、山本力氏は、「競争が激化する中で、スケールの大きいプレイヤーが主務となる状況を鑑み、当社はステート・ストリートとの連携を決定しました」と述べています。

この買収に関し、ステート・ストリートのアジア太平洋地域責任者であるステファン・グミュア氏は、「日本およびルクセンブルクの市場は重要であり、この買収は当社の成長戦略に沿ったものです。私たちの高品質なサービスを信頼していただけたことに感謝しています」とコメントしています。

みずほの上層部がこの買収に傾いた理由として、国内外の市場ニーズに応えるための取り組みが挙げられます。山本氏は、みずほが提供するサービスの質を保ちながら、効率的な運営を図るために、グローバルプレイヤーとの統合が重要であると指摘しています。

また、ステート・ストリートは、自社の信託銀行業務において、日本市場に特化したサービスを強化する計画です。信託業務、データ管理、リスク・パフォーマンス分析など、多面的なアプローチを通じて、みずほの顧客に対してさらに充実したサービスを提供することを目指しています。

この買収は、関係機関への届け出と許認可の取得が前提であり、2025年第4四半期には取引が完了する見込みです。ステート・ストリートは、100以上の市場で事業を展開するリーディングカンパニーとして、国際的な資産管理の専門性を生かし、顧客に専門的なサービスを提供していくことでしょう。

今後、両社の連携がどのような新しいビジネスチャンスを生み出すのか、要注目です。買収を通じて、グローバルな成長と変革が加速することが期待されています。

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。