東京が目指すインクルーシブな未来
東京では、2025年に行われる世界陸上とデフリンピックを機に、より多くの人々がつながれるインクルーシブな街を実現するための取り組みが進行中です。昨年6月から、都の公共施設に透明ディスプレイの設置を開始し、多くの方々にご利用いただいています。さらに今年度は、その取組を大幅に拡充し、110箇所への設置を予定しています。本記事では、この透明ディスプレイの特徴や設置に関する詳細をお伝えします。
透明ディスプレイの概要
透明ディスプレイは、音声をリアルタイムで文字に変換し、さらに32カ国語に対応した表示を可能にする最新技術です。このディスプレイを通じて、言語の壁を越えた円滑なコミュニケーションを実現します。特に、声を発することが難しい方々にとっては付属のタブレットを使った文字入力が可能で、自らのメッセージを簡単に表示することができます。
対応言語には英語や中国語、韓国語、ポルトガル語など、多様な言語が含まれており、世界中の人々が生活・コミュニケーションの場で利用できることを目指しています。
設置のスケジュール
透明ディスプレイの設置は、2025年の主要な国際イベントに向けた準備の一環として、令和7年7月1日より開始されます。ただし、一部の施設については9月からの設置が予定されています。
設置場所は、東京都事務室を中心に、全110の都有施設に広がります。具体的な施設名や詳細については、今後発表される別紙にてお知らせされる予定です。
どのような利点があるのか?
この透明ディスプレイは、観光地や公共施設に設置することで、訪れる人々に直感的な情報提供を行い、バリアフリーで誰にでも優しい環境を提供します。特に、障害のある方や外国人観光客の方々にとって、有用なツールとなることでしょう。
最新技術の普及に向けて
技術は日進月歩で進化しており、東京都はこれを活かして、インクルーシブな未来を築くための努力を続けています。障害のあるなしに関わらず、すべての人が快適に利用できる情報環境の実現に向けて、透明ディスプレイは重要な役割を果たすでしょう。
この取り組みは、多文化共生や障害者の権利を尊重する社会の実現に向けた一歩であり、東京都としての更なる進化が期待されます。ぜひ、設置される透明ディスプレイで、新たなコミュニケーションを体験してみてください!