国際機関でのキャリア育成の新たな一歩
2025年の1月26日から2月22日まで、広島大学で開催される国家間グローバル人材育成の「プライマリー・コース」が注目を集めています。このプログラムは、国連訓練調査研究所(ユニタール)との協力によって実施され、平和構築や開発分野でのキャリアを志向する研修生が国内外から集まります。
研修の概要
このコースには、アフリカ連合委員会やウガンダ、ウクライナ、エルサルバドルなど、幅広い国から23名の研修生が参加予定です。研修はオンライン(1月26日から2月1日)、東京都内(2月2日から2月4日)、そして広島大学東広島キャンパスでの対面研修(2月5日から22日)に分かれて行われます。特に、2月8日には広島市内での特別研修も予定されており、広島平和記念資料館の見学や被爆者との対話が行われる予定です。
プログラムの内容
本研修では、国際機関職員に求められる次のような知識やスキルを学ぶ機会が与えられます。
1.
国際課題の理解:多国間主義や平和、人権、環境、経済開発といった国際問題に関する最新のケーススタディを学びます。
2.
プロジェクトマネジメント:国連システムで必要とされるプロジェクトマネジメントの手法や、文化的多様性を尊重する姿勢を養います。
3.
ソフトスキルの向上:プレゼンテーション能力や交渉術などのソフトスキルを高めるためのトレーニングも行います。
卓越した指導陣
このプログラムには、元国連事務次長補や国連開発計画の管理局長を経験した弓削昭子氏、元国連人的資源管理部のジョン・エリクソン氏をはじめ、国内外の専門家が指導にあたります。彼らの豊富な経験と知識は、参加者にとって貴重な学びの源となります。
日本人研修生の特典
日本人参加者は、研修修了後1年間、国連ボランティアとして世界各地に派遣される機会も設けられており、実践的なキャリア形成につながる可能性があります。
お問い合わせ
特に、2月8日の広島市内での研修については、取材の希望があれば、2月5日までにメールにてご連絡ください。他のセッションについても取材の依頼を受け付けていますが、準備や講師の都合によっては見学できないセッションもあるため、事前に確認が必要です。
広島大学の使命
広島大学は、1949年に創立された国立の総合研究大学であり、被爆地での経験を踏まえ、自由で持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目指しています。国際社会においても、多様性を尊重しつつ、様々な課題に取り組む姿勢を持っています。
国連ユニタールについて
国連ユニタールは、国際的な人材育成に特化した機関であり、広島を拠点に各国の研修生に平和構築に関する知識を提供しています。被爆地の教訓を活かし、国際社会における持続可能な平和の実現に向けて活動しています。