ダイキアクシスの新型家庭用浄化槽『XJ型』の特徴
日本の水環境を守るために重要な役割を担う家庭用小型浄化槽。株式会社ダイキアクシスは、その新製品『ダイキ浄化槽 XJ型』を発表しました。この新型浄化槽は、より高効率で安定的な処理能力を持ちながら、省エネ基準を満たす環境配慮型の製品です。これからその特徴について詳しく見ていきましょう。
日本における小型浄化槽の必要性
国内には、下水道が整備されていない地域が多く存在し、小型浄化槽が必要とされています。現状では、349万基の「単独処理浄化槽」が存在し、これは全浄化槽設置基数の約46%を占めています。これらの槽は、トイレの排水のみを処理しており、風呂や台所、洗濯等の生活雑排水は未処理のまま河川に放流されています。このため、合併処理浄化槽への転換が急務であり、水環境の保護が求められています。
さらに、気候変動問題が深刻化する中で、浄化槽の省エネ化や環境負荷の軽減は重要な課題。ダイキアクシスは、従来の『XH型』からその構造を引き継ぎ、より効率的な新製品『XJ型』を開発しました。
『XJ型』の特徴
1. 特許取得の横向流夾雑物除去方式
『XJ型』は、特許を取得した「横向流夾雑物除去方式」を採用しています。この技術により、槽内にろ材を必要とせず、維持管理や清掃が非常に簡単になります。
2. 改良された二次処理方式
二次処理においては、接触ろ床槽にランダムに配置したろ材を用い、全面ばっ気方式を導入しています。この方法により、ろ材全体に均一に空気を送ることができ、安定した処理性能を実現しました。
3. 高性能なブロワ採用
新型のブロワ(エアーポンプ)にアップグレードし、消費電力を抑えつつ処理能力を向上させました。環境省が定める省エネ基準をクリアしており、環境配慮型の浄化槽としての認証も受けています。
4. 直感的な維持管理
『XJ型』はシンプルな構造で、保守点検や汚泥引抜き作業が容易に行えるよう設計されています。少ない操作で洗浄作業も直感的に行えるため、作業負担の軽減に寄与します。
製品詳細
- - 製品名: ダイキ浄化槽 XJ型
- - 発売日: 2025年1月20日(価格はお問合せ)
- - 主な仕様:
- 高度処理タイプ
- 環境配慮型浄化槽適合機種
- 処理対象人員: 5人、7人、10人(型式により異なる)
- 放流水質: [BOD]20mg/L以下、[COD]30mg/L以下、[T-N]20mg/L以下、[SS]20mg/L以下
ダイキアクシスは「環境を守る。未来を変える。」という企業ミッションを掲げ、この新型浄化槽を通じて日本の水環境を守る努力を続けています。エコ意識の高まりに呼応したこの製品は、持続可能な生活環境を築く重要な一手になるでしょう。
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