環境認証物流施設
2025-07-29 11:16:15

日本初のLEED O+Mゴールド認証を取得した物流施設の取り組み

日本初のLEED O+Mゴールド認証を取得した物流施設の取り組み



2025年6月13日、千葉県富里市に位置する「成田ファッションロジスティクスセンターⅡ」が、日本初の既存物流施設としてLEED O+M(運用・メンテナンス)ゴールド認証を取得したとのニュースが発表されました。この施設は、大和ハウスリート投資法人が所有し、東京納品代行株式会社が運営を行っています。これにより、運用とメンテナンスにおける国際的なグリーンビルディング基準が認められたことになります。

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LEED O+M認証とは?



LEED O+M v4.1は、既存の建物の運営と管理の向上、さらには小規模な改修事業を評価するための指標です。新築に特化したBD+C(Building Design and Construction)とは異なり、運用段階の環境性能を簡易に評価するために「Arc」というWebベースのプラットフォームが使用される点が特徴です。このArcを利用することで、運用に関するデータの収集・管理が容易になり、既存施設のグリーンビルディングへの道が開かれます。このシステムは、現在全世界で47,000件以上、日本国内でも3,500件を超えるプロジェクトに利用されています。

Arc Japan公式ホームページはこちら

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東京納品代行株式会社の取り組み



東京納品代行株式会社は、ファッション業界の物流に特化した企業であり、そのため環境問題に対する強い関心を持つ欧州ブランドとの取引が増加しています。このような背景から、国際規格の認証を求めるニーズが高まっていきました。環境への配慮を重視する中、同社はトラックの電動化や再生可能エネルギーの導入などを進め、グリーン物流の推進に力を入れています。

成田ファッションロジスティクスセンターⅡは、2020年に竣工された鉄骨構造の地上4階建てで、敷地面積は40,278㎡に及びます。

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ヴォンエルフの支援



さらに、株式会社ヴォンエルフがこの認証取得のサポートをしており、プロジェクトの運用段階から環境に優しい取り組みをアドバイス・支援してきた成果が、今回の認証取得につながりました。東京納品代行株式会社と大和ハウスプロパティマネジメント株式会社を含む全ての関係者が、各自の立場から環境問題に取り組んできたことが、この成功の要因となっています。

今後もヴォンエルフは、持続可能な社会の実現に向けて専門知識と技術を活かして取り組んでいきます。

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LEED O+M v4.1への登録締切が迫る



なお、LEED O+M v4およびv4.1への登録は、2026年3月末をもって終了します。現在LEED認証の取得を検討中の方は、早めの対応を推奨します。新しいLEED O+M v5への移行を前に、現行バージョンでの登録は重要なステップです。詳しくはヴォンエルフまでお問い合わせください。

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環境に配慮した物流施設の取り組みが進む中、成田ファッションロジスティクスセンターⅡはその先駆けとなる存在として、今後も注目を浴びることでしょう。


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