Cacooが実現するアジャイル開発の新たな潮流
KDDIアジャイル開発センターは、リモートワークが主流化する現代において、株式会社ヌーラボが提供するオンライン作図ツール「Cacoo」を活用し、一体感のある開発体制を築いています。この取り組みは、アジャイル開発に必要な情報共有とチーム連携の質を高める効果をもたらしました。
KDDIアジャイル開発センターとは
KDDIアジャイル開発センターは、KDDI株式会社の内製開発チームとしてスタートし、現在、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する役割を担っています。約7割をエンジニアが占める開発体制の中で、Cacooを使用した「チームワークマネジメント」により、高い生産性と連携力を実現しました。
Cacoo導入の背景
これまでもCacooは利用されていましたが、特に近年のリモートワーク増加に伴い、その重要性は一層高まりました。KDDIアジャイル開発センターは、アジャイル開発を基盤にしたさまざまなプロダクト開発を推進しており、情報共有とチーム的な連携の強化が課題となっていました。
リモート環境では、これまでの物理的なホワイトボードの使用が難しくなり、オンラインでのスクラムボード運用が急務となりました。そこで選ばれたのが、ことばでも図でも直感的に理解できるCacooの導入です。顧客やオフショアチームとの連携も増しているため、共通情報の可視化が求められました。
Cacooの導入効果
スクラムのオンライン化で業務が効率化
Cacooへの移行により、物理的なスクラムボードの管理が不要になり、チームメンバーがリアルタイムで情報を共有できます。これにより、リモート環境でも円滑に進捗状況を確認及び管理できるようになりました。
ストーリーマップと構成図で認識統一
Cacooを使用してユーザーストーリーマップや構成図を共同で編集することで、チーム全体の理解が深まりました。豊富なテンプレートと直感的な操作で、新しいメンバーも容易に活用でき、誤解を防ぐことに成功しています。
離れていても一体感を維持
Cacooは業務情報だけでなく、メンバー同士の個人的な情報も集約され、リモート環境でも心理的な一体感をもたらす要素となっています。オフショアメンバーとの価値観の共有が進むことで、チームビルディングのスピードも加速しています。
KDDIアジャイル開発センターの展望
KDDIアジャイル開発センターは、Cacooを活用することで、過去のデータも電子化し、全ての開発資産を一つの場所に集約する計画を進めています。これにより、透明性とメンテナンス性を向上させることが期待されます。
「社員の多様性が増す中で、異なる背景を持つメンバーが共通の目標を持ち、効率的に作業を進めるためにはチームワークマネジメントが必須です」と、須田部長は語ります。 Cacooを中心に、これからも柔軟で効率的な開発環境の構築を目指していく意向を示しています。
Cacooサービス概要
Cacooはオンラインで図を作成し、チーム間で共有できる多機能なツールです。アイデアの整理やプロジェクトの明確化に役立ち、さまざまな業界で利用されています。2009年のリリース以来、多くのチームに採用され、業務の効率化に貢献しています。
最後に
KDDIアジャイル開発センターとCacooの取り組みは、今後のリモートワーク時代におけるアジャイル開発の一つのモデルケースとして注目されるでしょう。働き方が多様化する現在、こういった新たなアプローチが企業の成長を促す助けとなるはずです。