2025年第1四半期のオフィスレント・インデックス
三幸エステート株式会社とニッセイ基礎研究所が共同で発表した、「オフィスレント・インデックス」2025年第1四半期版が注目を集めています。本レポートには、東京都心部におけるオフィス賃料の動向と空室率についての詳細が含まれており、今後のマーケット動向を考える上で非常に重要な情報を提供しています。
東京都心部の賃料動向
Aクラスビルの最新状況
2025年第1四半期におけるAクラスビルの賃料は、前期比でプラス2,020円/坪の30,509円/坪(共益費除く)となり、6期連続で上昇の道を辿っています。2021年第4四半期以来、30,000円/坪を回復したという嬉しいニュースもあります。ただ、空室率は前年同期に比べて0.4ポイント上昇し、6.1%に達しました。新しいオフィスビルの供給が集中しており、新築ビルがマイナス影響を与えた模様ですが、依然として活発なオフィス需要は継続しているため、今後の空室消化が期待されます。
Bクラスビルの賃料と空室事情
一方、Bクラスビルの賃料は前期比で663円下落し、20,041円/坪となりましたが、対前年で見るとプラスを記録しています。空室率は2.5%で、こちらも6期連続で低下しています。特に交通が便利な立地のビルでは、需要が高まりつつあり、好立地のビルが不足する事態も見受けられます。
Cクラスビルの動向
Cクラスビルの賃料は、前期比で821円増加し、18,924円/坪となりました。空室率も3.1%へと改善され、特に千代田区や港区では健全な需要が見込まれています。こうしたエリアでは、空室率が2020年第4四半期以来の2%台に迫る勢いで、変わりゆく市場を反映しています。
賃料の前年変動率
2024年第1四半期との比較では、Aクラスビルがなんとプラス20.3%という高い数字を記録しており、Bクラスビルは0.6%、そしてCクラスビルは2.9%の上昇が見られます。Aクラスビルは特に安定した成長を続けており、他のクラスもプラスの動きが続いています。
三幸エステート株式会社の役割
三幸エステートは、1977年に設立以来、企業のオフィス戦略に焦点を当て、幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。オフィスの選定やマネジメントの機能を通じて、あらゆる企業のワークプレイス改善に貢献しています。
三幸エステート公式サイト
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