bgrass株式会社が1.25億円の資金調達を実施
2023年、渋谷に本社を置くbgrass株式会社がプレシリーズAラウンドで1.25億円の資金を調達しました。この資金は、NEXTBLUEやWPower Fund、サイバーエージェント・キャピタルなどを主な引受先とし、女性のIT人材キャリア支援事業「WAKE Career」や新規事業「フェアパス(仮称)」の拡大に向けて活用されます。
bgrassのビジョンとミッション
bgrass株式会社は「なりたいを解放する」という理念のもと、バイアスのない選択と評価を実現するための活動を推進しています。女性エンジニアを支援する「WAKE Career」は、その中心的な事業です。このプログラムは、女性が技術分野で成功し、自分の可能性を広げる手助けをしており、業界内には多くのフォロワー層を持っています。
資金調達の意義
今回の資金調達は、特に2つの事業の成長を後押しします。まず、既存の「WAKE Career」事業を拡大し、より多くの女性がIT業界でのキャリアを追求できるよう支援の幅を広げます。次に、新たに計画している「フェアパス」を通じて、企業の採用プロセスの公平性を向上させる施策を進めます。これにより、企業がより多様性ある人材を迎え入れられるようにすることが狙いです。
WAKE Careerの成長と実績
「WAKE Career」は、適切な支援があれば、女性エンジニアも大きな力を発揮できることを証明しています。これまでに多くの女性がこのプログラムを通じて転職し、キャリアを積む中で、成功体験を得てきました。技術勉強会やハッカソンイベントなど、積極的な取り組みが女性エンジニアのリーダーシップを育てています。
企業との関係構築も重要です。独自の「ジェンダーダイバーシティ診断」を通じて、企業が女性が働きやすい環境を整えるためのフィードバックを行っており、その結果として採用活動の質が向上しています。これにより、採用選考での無意識のバイアスが解消され、優秀な人材が選ばれる確率が上がります。
代わり映えのない未来からの脱却
bgrassは、女性人材の支援が単なるサポートに止まらず、社会の多様性を推進するための重要な要素であると認識しています。選考プロセスでのバイアスをなくすことは、結果的に企業の競争力を高め、多様な視点を持つスタッフがチームに加わることにつながります。すなわち、女性が自分の「なりたい」を実現できる未来を共に作っていく取り組みなのです。
代表の想い
代表取締役の咸多栄氏は、「日本の企業文化は今でも性別による先入観に左右されがちですが、私たちはその状況を変えるために全力で取り組んでいます。今回の資金調達によって、具体的なインパクトをもたらす事業を展開し、より多くの人々に公平な機会を提供していきます」と意志を示しています。
未来への挑戦
bgrass株式会社は、今後も女性IT人材支援と企業の意識改革、採用プロセスの改善をさらに加速させる計画です。新たに募集を開始した「フェアパス」は、選考プロセスを見える化し、課題を解決する手段を提供します。また、女性エンジニア向けのイベントや勉強会のさらなる充実を図ることで、社会全体での女性のIT進出を後押ししていきます。
まとめ
bgrassの取り組みは、IT業界における女性の位置を変えるだけでなく、企業文化の刷新にも寄与するものです。日本全体でのジェンダーギャップの解消に向けた道を着実に進むbgrassに、今後とも注目が集まります。