日本の学生が国連で発信する薬物乱用防止の大切さとその背景
公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターが提唱するスローガン「ダメ。ゼッタイ。」。この言葉が、今、国際的な舞台で新たな意味を持つ瞬間が迫っています。2023年3月、ウィーンにて開催される国連第68会期麻薬委員会に、日本の学生が参加し、薬物乱用防止の重要性を広く伝えるために英語でスピーチを行う機会が与えられました。
このプロジェクトは、日本の若者たちが国際的な視点を持って薬物乱用防止活動に取り組むための第一歩です。また未来のリーダーとして、彼らが他の若者たちに与える影響も期待されています。学生たちは、この国際的な舞台で自身の経験や考えを発信することを目指しています。
薬物乱用の深刻な現実
薬物乱用は、決して他人事ではありません。日本でも、大麻やその他の違法薬物の使用が増加しており、特に若年層においてその傾向は顕著に表れています。昨年のデータによると、20歳以下の大麻事犯の検挙人数は過去最多を記録しており、年々状況は深刻さを増しています。加えて、最近は薬局で手に入る市販薬を大量に摂取するオーバードーズのケースも増えており、社会的な関心が高まっています。
こうした背景の中で、薬物に関する教育活動はますます重要になっています。特に、子どもたちや若者を対象とした啓発活動は、未来の世代を守るために欠かせないものです。
学生たちの挑戦
ウィーンでの国連麻薬委員会では、山口東京理科大学の学生2人が代表として参加します。田苗さんは、恵まれない環境の子どもたちへの支援に取り組んできた経験を活かし、薬物乱用問題に対する意識を高めることを目指しています。「私は僻地の出身で、機会の格差を解消すべきだと強く感じています。地域の若者として、日本からのメッセージを発信したいです」と力を込めます。
一方、梶本さんは薬学を学ぶことから、薬物の健康への影響について深く理解しており、この知識を元に国際社会でのスピーチを行います。彼は「他国の取り組みを学び、日本と世界をつなぐ啓発活動の架け橋になりたい」と語り、将来的な展望を描いています。
クラウドファンディングでの支援の呼びかけ
この2人の学生が国際舞台で発信するためには、皆さんの支援が必要です。公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターは、彼らの活動を支えるためにクラウドファンディングを開始しました。期間は2月5日から3月5日まで。寄付を通じて、彼らが持つ夢や目標、そして社会貢献活動を実現する一助となることができます。
私たちにできること
今回のプロジェクトは、単なる学生の活動にとどまらず、私たちが目指す未来への一歩です。薬物乱用が蔓延する社会ではなく、次世代が夢や目標に向かって進める安全安心な社会を築くために、私たち一人一人ができることを考え、行動することが大切です。
この国連の舞台での経験が、彼らにとっての大きな成長の機会となり、帰国後の薬物乱用防止活動においても活かされていくことが期待されています。皆さんも、彼らの挑戦を支え、共により良い未来を築く手助けをしましょう。
詳しい情報や支援方法は、クラウドファンディングページをご覧ください。私たちの未来を守るために、皆様のご支援を心よりお待ちしています。