ゼオンの新技術
2025-09-24 11:20:20

日本ゼオン、画期的細胞分離技術の特許を取得し医療分野で新たな躍進へ

日本ゼオン、細胞分離技術の特許取得



日本ゼオン株式会社(本社:東京都千代田区)は、米国のCurate Biosciencesが保有していた先進的な細胞分離技術に関する特許を取得したことを発表しました。この技術は、細胞のサイズや形状の違いを利用し、高精度な細胞分離を実現するものであり、特に細胞治療分野において大きな可能性を秘めています。

高精度な細胞分離技術とは?



今回取得した特許の中心である「Deterministic Cell Separation」は、マイクロ流路中のピラー(微小柱)を利用した高度な分離技術です。この技術により、さまざまな細胞種類を効率よく分離することができ、研究や治療における応用が期待されています。医療現場での細胞治療は、患者へのきめ細やかな治療を実現する上で非常に重要な役割を果たしています。

ゼオンの医療・ライフサイエンス分野への挑戦



ゼオンは中期経営方針「STAGE30」に基づき、医療とライフサイエンス分野の成長を図る新事業の創出に取り組んでいます。特に、2028年までに成長4分野(モビリティ、医療・ライフサイエンス、情報通信、GX)の売上高比率を48%に拡大する目標を掲げています。これにより、持続可能な社会への貢献を果たしつつ、安心で快適な人々の生活を実現するための製品やサービスを提供していく所存です。

シクロオレフィンポリマーとバイオ医薬品



ゼオンの持つシクロオレフィンポリマー(製品名:ZEONEXⓇ、ZEONORⓇ)は、「低自家蛍光性」「高透明性」「低吸着」「低不純物」といった特性を持つため、バイオ医薬品の容器や分析用デバイスに幅広く使用されています。このポリマーの特性は、細胞治療における新たなツールの開発にとって大きな利点となります。

今後の展望



特許を取得したことで、ゼオンはこの細胞分離技術と自社のシクロオレフィンポリマーを組み合わせることで、革新的なデバイスや療法の開発を進めていくでしょう。また、開発パートナーとの連携を強化し、細胞治療や診断分野での新たな事業機会を創出していく計画です。

ゼオンは、自社の持つ技術とノウハウを駆使して、医療分野のさらなる発展に寄与し、真に人々の役に立つ製品の提供を目指していきます。今後も変化し続ける医療・ライフサイエンス分野において、ゼオンの果たすべき役割に期待が高まります。


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