ネクスタが約8億円を調達、製造業のDX支援を加速へ
株式会社ネクスタ(本社:大阪府大阪市北区)は、製造業向けクラウドサービス「SmartF」の提供を通じて、業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献している企業です。最近、同社はシリーズBラウンドにおけるファーストクローズで、約8億円の資金調達を実施しました。この資金調達を踏まえ、今後のさらなる成長が期待されています。
資金調達の概要
今回のシリーズBラウンドの総額は、今後予定されているセカンドクローズと融資を合わせて約13~14億円を見込んでいます。調達方法は第三者割当増資で、引受先には新規にリコージャパン株式会社、ジャフコグループ株式会社、りそなキャピタル株式会社が名を連ねています。この資金は、プロダクト開発の強化や組織体制の充実に使われる予定です。
製造業の現状
日本の製造業は、深刻な人手不足や複雑な業務に直面しています。そして、業務のデジタル化が進まず、多くの企業がアナログな方法での運用を続けています。これに対し、ネクスタの「SmartF」は、従来不可能だった完全ノンカスタマイズでの導入を実現。多くの企業から支持を得て、成功を収めています。
実績として、ある企業ではSmartFを導入した結果、赤字経営から人を増やさずとも売上を1.5倍に引き上げることに成功。人の意識と業務の無駄を改善することで、生産性が大幅に向上しました。
事業の急成長
ネクスタの事業は急速に拡大しており、2年半前には20人だった従業員が現在では120人を超え、売上も7倍に成長しました。中堅・中小企業を対象としたSmartFは、特にデジタル化が遅れている市場で、1.8兆円規模の大きな成長ポテンシャルを秘めています。ネクスタはこの高難易度な市場でのDX推進を目指しています。
今後の展開
ネクスタは、SmartFの機能をさらに充実させる計画です。新たに販売管理機能とSFA機能を追加し、製造業界のニーズに応じたオールインワンの業務システムとして進化します。また、年内にはAIエージェントを3つ実装し、今後2年でさらに20の製造業特化型AIを展開する計画です。
リコージャパンとの提携
今回の資金調達に伴い、リコージャパンとの資本業務提携も結びました。リコージャパンは全国341の拠点と100万社以上の顧客基盤を持つ販売会社です。この提携により、SmartFの全国展開を加速し、導入支援やサポート体制を強化します。
リコージャパンの宮本常務執行役員は、製造業が日本経済の競争力を支えていることを強調し、SmartFが中小企業のDXにとって欠かせないソリューションであると述べています。
DXカンファレンスの開催
また、ネクスタは2025年12月9日(火)に「製造業DXカンファレンス2025」を大阪で開催します。これは、デジタル化を進めた中堅・中小製造業の実例を通じて、参加者にDX導入のリアルな体験を共有する場です。無料参加の事前登録が必要です。
まとめ
今後、ネクスタがどのように製造業のDX化を推進し、業界全体に変革をもたらすのか、注目が集まります。スマートな製造業システムを目指し、彼らの挑戦は続いていきます。