『月刊ファインケミカル2025年4月号』発売
株式会社シーエムシー出版が刊行する『月刊ファインケミカル2025年4月号』が、2025年4月15日に発売されます。本号の特集は、今注目されているポリマーインフォマティクスに焦点を当てています。定価は税込7,700円で、当社ECサイトや全国の書店で購入可能です。
ポリマーインフォマティクスとは
ポリマーインフォマティクスは、新しい高分子材料を効率良く開発するための革新的な手法として、現在幅広い注目を集めています。この技術は、分子の生成やシミュレーション、物性予測を駆使し、材料開発のプロセスを根本から変える可能性を秘めています。これにより、産業界が求める新素材の開発が迅速に行えるようになると期待されており、特に環境適応型材料、性能向上型材料の開発において非常に有効です。
特集内容の概要
本特集では、ポリマーインフォマティクスの専門家や研究者から寄稿された多様な記事が掲載されています。各連載では、以下の項目にわたり最新の研究動向を解説しています:
1.
特集にあたって ~ プロセスインフォマティクスを考える
ポリマーインフォマティクスの基礎知識とその必要性についての導入。
2.
機械学習を用いた陰イオン交換膜ポリマーの探索と設計
機械学習が如何にして新たなポリマー材料の開拓を支えるのか。
3.
機械学習を用いたポリマー材料の効率設計
材料設計プロセスにおける機械学習の具体的活用例。
4.
ポリマーインフォマティクスのためのシミュレーションによるデータ創成
シミュレーション技術による材料データの生成方法。
5.
機械学習によるポリマーブレンドの相溶性予測
相溶性に関する最新の予測手法について。
6.
機械学習を用いた電子材料用樹脂の探索と設計
特に注目される電子デバイス向け材料の開発方法。
このように、本特集ではポリマーインフォマティクスの最前線が明らかにされ、各分野の研究者たちの知見を通じて、新しい高分子材料の可能性が探求されます。
著者陣の紹介
記事を寄稿している著者陣には、奈良先端科学技術大学院大学の船津公人氏、九州大学の加藤幸一郎氏とポアインカン氏、㈱レゾナックの南拓也氏や中陳巧勤氏、さらにコニカミノルタ㈱からの笠原健三氏と藤井義則氏など、多様なバックグラウンドを持つ専門家が名を連ねています。この多彩な視点が本特集の研究の奥深さをより引き立てています。
その他のコンテンツ
本誌では、連載記事としてピリミジン系機能性化学品についての最終回として「キナゾリン誘導体」に関するレポートや、ヘアケア製品の市場動向なども報告されています。加えて、アクリル酸イソボルニルやエリソルビン酸などの化学プロファイルも掲載され、業界のトピックスを幅広くカバーしています。
新たな可能性を秘めたポリマーインフォマティクス。その詳細な研究と最前線の情報を、ぜひ『月刊ファインケミカル2025年4月号』でご確認ください。