岡山大学の次世代起業家、堀内涼太郎さんの挑戦
2025年2月、東京で行われた「NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2024-2025」において、岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の堀内涼太郎さんがファイナリストとして登壇しました。このイベントには全国から約400件の応募があり、堀内さんはその中から選ばれた一人です。
堀内さんが代表を務めるのは、
「Aqzoo(アクズー)」というオンライン水族館・動物園のライブ配信サービスです。このビジネスは、動物たちの姿をデジタル空間で楽しめることを実現し、地域の水族館や動物園の収益向上にも寄与することを目指しています。特に、水族館や動物園が抱える低賃金や経営の持続可能性といった課題の解決に挑戦している点が評価されています。
イノベーションを生むビジネス
堀内さんは、最終審査会でのプレゼンテーションで多くの観客から共感を集めました。惜しくも受賞は逃しましたが、その革新的なビジネスアイデアと社会的意義が審査員から大きな注目を受けました。堀内さんは「400件の中からファイナリストに選ばれたことは光栄でした。応援してくれた皆さんのサポートが大きな力になりました」と述べています。さらに、東京での様々な出会いや経験が、今後のビジネスに大きな影響を与えると語っています。
学生団体でのリーダーシップ
堀内さんは岡山大学の学生団体「岡山大学起業部」の部長でもあり、多くのビジネスコンテストや起業支援プログラムで数々の受賞歴を持つ、次世代の社会起業家として期待されています。学生としての学びを活かし、実際のビジネスに社会課題の解決を組み込む取り組みを行う姿勢が、多くの若者にも刺激となっているでしょう。
岡山大学の支援体制
岡山大学では、起業に関する様々な支援が行われています。スタートアップ・ベンチャー創出本部がその窓口となり、技術やビジネスプランの事業化に向けたアドバイス、経営相談の提供を通じて、これからの企業家たちをサポートしています。特に、ベンチャー企業設立を夢見る学生や教職員が気軽に相談できる環境が整っています。
地域と社会への貢献
岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、持続可能な開発目標(SDGs)の実現にも取り組んでいます。堀内さんの活動も、この流れの一つであり、地域の未来を見据えたビジネス展開をすることで、地域社会への貢献を目指しています。これからも彼の挑戦から目が離せません。
今後の堀内さんの活躍に期待すると同時に、岡山大学が地域とともに歩む姿勢にも目を向けていきたいと思います。社会課題の解決に向けた新しいビジネスモデルが、どのように広がっていくのか、楽しみです。