岡山大学で進化する微生物研究の最新動向
2025年5月11日、国立大学法人岡山大学にて、異分野融合と拠点形成を目指す「微生物エクスプローラーズ」の第3回ミーティングが開催されました。場所は倉敷市にある資源植物科学研究所で、今回もハイブリッド形式で行われました。
微生物エクスプローラーズの概要
微生物エクスプローラーズは、学内の微生物を研究テーマとした研究者の交流を促進することを目的としています。この取り組みは、共同研究の促進や新しい学問領域の創設を狙ったもので、参加者が気軽に意見交換を行うサロン的な場を提供しています。このような交流を通じて、微生物研究に共通する機器や手法を共有すると共に、異なる学問分野から新しいアイデアが生まれることを期待しています。
さらに、学内外の予算獲得を行い、高額な共通機器の購入や研究拠点の形成を推進し、岡山大学の微生物研究を強化することが目的です。
第3回ミーティングの内容
第3回ミーティングでは、学術研究院先鋭研究領域からの3名の准教授がそれぞれの研究内容についての講演を行いました。まず、谷明生准教授が「植物共生メタノール資化性細菌の生態と植物研フィールドフローラ研究チームの紹介」について紹介しました。続いて、小澤真一郎准教授が「微細藻類の緑藻クラミドモナスを用いた光合成研究」について話し、最後に植木尚子准教授が「赤潮の原因となる藻ヘテロシグマの生態生理を解明するための分子機構」の研究を紹介しました。参加者はこれらの講演を受けて活発なディスカッションを行い、興味深い意見が交わされました。
参加者同士の交流促進
ミーティング終了後には、資源植物科学研究所内の実験室見学が行われ、その後は孫三郎ラウンジで交流会が催されました。この交流会では、研究者同士が相互理解を深め合い、異なる研究領域間での対話のきっかけとなりました。
次回の第4回ミーティングは、2025年6月23日の午後3時半より、本学の鹿田キャンパス内、基礎研究棟1階にて開催予定です。次回のトピックスとして、大原直也先生の「抗酸菌の葉酸代謝に関する講演」や、本田知之先生の「内在性ウイルスに関する研究」、高原政宏先生の「消化器疾患と細菌について」の講演が予定されています。
期待される成果
岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、今後も異分野融合を進める取り組みに注力していきます。微生物エクスプローラーズを通じた研究者の連携や新たな研究成果に期待がかかります。ぜひ次回のミーティングに注目してください。
参考リンク