東京大学発スタートアップSCIEN、資金調達を実施
東京大学に所属する松尾研から生まれたスタートアップ、株式会社SCIENが、自社の成長を加速させるための資金調達を行いました。今回の調達先は、Deep30 投資事業有限責任組合で、第三者割当増資により実施されました。この資金を活用し、SCIENは研究開発体制の強化とともに、製造業を中心とするさまざまな分野へのソリューション展開を加速させる方針です。
SCIENのビジョンと取り組み
SCIENは「科学の力で人々の暮らしに彩と縁を与える」というビジョンのもと、製造業に特化したAIソリューションを提供しています。同社の強みは、単なる技術提供にとどまらず、現場のニーズを深く理解し、それに基づいた課題解決型のアプローチを重視する点です。これにより、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、真に社会に必要とされる価値を創造しています。
具体的には、独自の外観検査システムやデジタル化・自動化に関するソリューションを開発し、段階的な導入プロセスを実施しています。このアプローチにより、SCIENは技術ありきではなく、クライアントの課題をしっかりと把握した上で、最適なソリューションを提供しています。
資金調達に際してのコメント
Deep30の代表を務める川上登福氏は、SCIENの持つ最先端のAI研究と実装能力に高い期待を寄せています。川上氏は、SCIENが熟練検査員の経験則をAIに転写するシステムを確立し、高精度の維持を実現している点を評価しており、SCIENにはさらなる成長の可能性があるとしています。
SCIENが目指す未来
SCIENの代表である田端そら氏も、今回の資金調達に期待を寄せています。田端氏は、「今回のご支援を受けて、更なる研究開発の加速と事業基盤の拡充を図りたい」と述べています。また、AI導入に関する企業の課題を慎重に見極め、実際に使われるAIを開発・実装することが重要であると強調しています。
彼は、今後は医療やインフラ分野など多岐にわたる産業においても社会課題の解決に挑戦し、学術と現場の知識を融合させたイノベーションを生み出す抱負を語っています。そして、「日本発の技術力を世界に広げる所存です」と決意を込めました。
最後に
株式会社SCIENは、今後の展開が非常に楽しみな企業です。彼らの努力と情熱が、製造業やその他の産業において新たな可能性を生むことでしょう。日本の技術力が世界に認められる日を期待して、私たちも注目していきたいと思います。
SCIEN公式サイトから、今後の情報もぜひチェックしてみてください。
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