地域産品の新しい形「ふるぽCoLABO」で持続可能な未来を共に創る
株式会社JTBは、地域経済の持続可能な発展を促すための新サービス「ふるぽCoLABO」を2025年10月から開始します。このサービスは、地域内の異なる事業者が協力し合い、それぞれの特長を活かした地域産品の企画・開発を支援するものです。さらに、ふるさと納税返礼品としての商品化からプロモーションまでを総合的にサポートし、地域に新たな価値をもたらすことを目指しています。
JTBのスタートと地域事業者の連携
JTBは2014年からふるさと納税事業に関わり、地域の自治体や多くの事業者と良好な関係を築いてきました。各地域には独特の技術や資源を持つ企業が多く、サステナビリティやアップサイクルを志向している事業者が増えてきた中で、地域の協力が重要であるとJTBは認識しました。これらの事業者同士がつながることで、新たな価値が生まれるはずです。
サービスの特徴
1. 事業者マッチングと商品開発支援
ふるぽCoLABOでは、地域内の事業者のマッチングを行い、サステナブルな商品を共同で開発します。これにより、各事業者の長所をみんなで活かし合い、それぞれにとっての新たな収益モデルを作りだすことを支援します。
2. プロモーションの多角的な支援
地域ブランド価値を高めるためのPR活動やデジタルマーケティング、観光連携を通じて、商品が広く知れ渡るように活動します。特にJTBの広範なネットワークを活かし、宿泊施設での販売促進なども行います。
3. 流通支援と販路拡大
ふるさと納税を駆使した販売や認知度の向上を図るとともに、一般流通へも展開できるよう支援します。顧客のニーズに応じた商品ラインナップを提案し、地域産品を盛り上げます。
具体的な取り組み
このサービスの最初の成果となるのが、大分県由布市での取り組みです。地域に根ざした「TOAST coffee roaster」様と、共感を持つ他の2事業者とのコラボレーションによる新商品が展開されます。
事例紹介
1.
障害者デザインパッケージのアイスクリーム
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事業者: TOAST coffee roaster
提供するのはユニバーサルデザインの焙煎コーヒーで、パッケージには障害者が手掛けたアートを用います。
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事業者: 有限会社フードスタッフ
地産地消を考慮したアイスクリームの製造を担い、パッケージに障害者アートを採用。
2.
ユニバーサルデザイン焙煎機のアーモンドとグルテンフリークッキー
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事業者: TOAST coffee roaster
特別な技術を必要としない焙煎機で焙煎したアーモンドを提供。
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事業者: ときの色
地産地消に配慮したアレルギー対応クッキーの製造を行います。
これらの商品は、障害者が社会参加できる機会を創出するだけでなく、地域の産業を支えることにもつながります。
今後の展開
JTBは、持続可能な地域づくりに積極的に取り組む自治体や事業者と協力し、2028年までに10の新たな事業者、さらには2030年までに20事業者との商品開発を目指しています。
この活動を通じて、JTBは地域と共に成長し、持続可能な社会の実現に貢献していく所存です。