企業のサステナビリティを加速するbooost technologies
東京都品川区に本社を置くbooost technologies株式会社は、環境規制への対応を加速し、業界全体の競争力向上を目指して、ABtC(自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター)から「アプリケーション認証」を取得したことを発表しました。この認証により、同社の提供する「booost Sustainability Cloud」がウラノス・エコシステムと相互接続可能なアプリケーションであることが認められました。
この「booost Sustainability Cloud」は、企業のサステナビリティ情報を一元管理できる統合型SXプラットフォームです。85ヵ国以上、192,000拠点で導入されているこのサービスにより、自動車・蓄電池のサプライチェーンに関わる製品カーボンフットプリント(PCF)の計算機能が強化され、ユーザーはより安心してサービスを利用できるようになります。
認証プログラムの重要性
ABtCが行う認証プログラムは、データ連携基盤の安全な接続を保証するものであり、CFP(カーボンフットプリント)算定アプリケーションを正しく運営できる事業者を認証しています。この認証を取得することで、booost technologiesのユーザーは、品質保証されたアプリケーションを通じて、業務支援を受けることができます。これにより、企業の環境負荷を透明化し、社会全体の持続可能性に寄与することが目指されています。
環境規制への対応と社会課題の解決
近年、企業には環境への配慮だけでなく、社会的責任も求められています。特に、製品ライフサイクル全体にわたる環境負荷の把握と透明性確保が重要です。この背景を受け、ABtCはウラノス・エコシステムの一環として、自動車・蓄電池サプライチェーン全体でのデータ共有とシステム連携を強化しています。
また、2027年からは日本国内において、時価総額3兆円以上のプライム上場企業を対象にサステナビリティ情報の開示義務が始まります。このため、booost technologiesは「サステナビリティ2026問題」を提唱し、企業がこの課題を乗り越えられるよう支援しています。
コメントと期待の声
ABtCの代表理事、藤原輝嘉氏は、「booost technologiesの認証取得は、社会の持続可能性に関する重要な取り組みへの新たな一歩であり、様々なステークホルダーとの連携が必要不可欠です」と語っており、今後の取り組みへの期待感を示しています。
一方、booost technologiesのCTOである高塚智敬氏は、「この認証は、当社の技術力と持続可能性への貢献を示すものであり、欧州電池規則への対応が急務な今、さらなる発展を目指して技術開発に励む」とコメントしています。
booost Sustainability Cloudの機能
booost Sustainability Cloudは、800以上のデータポイントに準拠したサステナビリティ情報をリアルタイムで収集・集計できる強力なプラットフォームです。サプライヤーのデータを活用し、製品ライフサイクルにおけるカーボンフットプリントを詳細に計算し、企業の日常業務における環境負荷の可視化を可能にしています。これにより、透明性が向上し、企業の持続可能な活動を強力に支援します。
今後もbooost technologiesは、「日本をサステナビリティ・トランスフォーメーション先進国へ」というプロジェクトを通じて、企業が抱えるサステナビリティ2026問題の解決に取り組んでいく方針です。これにより、日本企業の国際的な競争力を高め、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。