9月30日、中谷元防衛大臣が東京都港区に位置するCIC Tokyoを訪問しました。この施設は、日本国内で最大級のイノベーション拠点として知られています。訪問の目的は、近年、防衛分野においてますます重要となる先端技術の役割を理解し、スタートアップとの連携の可能性を探るためです。CIC Tokyoは、創業者兼CEOのティム・ロウがしっかりとリーダーシップを取っており、様々な分野のスタートアップを支援していることで有名です。
訪問の際、中谷防衛大臣はCIC Tokyo内のワークスペースやイベントスペースを見学しました。この施設は単なるオフィススペースではなく、イノベーションを促進するための多目的なスペースです。スタッフからスタートアップ支援に関する取り組みの説明を受ける中で、大臣は現在のテクノロジー動向についての理解を深めました。特に防衛・安全保障分野と関わる技術が、どのように実社会に実装されるのかという視点からの情報提供が大いに参考になったようです。
さらに、中谷大臣はCIC Tokyoに入居している企業からのプレゼンテーションも受けました。特に注目されたのは、SakanaAI株式会社や株式会社スペースデータ、一般社団法人SPACETIDE、そして航空自衛隊の宇宙利用協力チームです。これらの団体がプロジェクトとして進めている先端技術に関する意見交換が行われ、実際にその技術が持つ потенциалについても議論されました。これにより、スタートアップが創出する新しい技術がいかにして防衛分野に貢献できるかを実感する機会となりました。
CIC Tokyoは2020年にアジア初の拠点として開設され、さらに2025年にはCIC Fukuokaがスタートする予定です。日本国内では24時間365日利用可能なコワーキングスペースを提供しており、日本語と英語の両方に対応した多彩なサポートプログラムが特徴です。特に、専門知識を持つスタッフが提供する支援プログラムは国内外で高い評価を得ています。
また、CIC Japanはグローバルネットワークの拡充やディープテックの支援、ダイバーシティ推進を通じてイノベーションを生み出しています。これにより、日本と世界の架け橋となることを目指しています。2026年春には、大阪・中之島にライフサイエンス特化型キャンパス「Nakanoshima Qross」の開設も予定しており、さらに多くのスタートアップに新たな機会を提供することでしょう。
中谷防衛大臣の訪問は、先端技術が防衛分野において果たすべき役割を再確認させるものであり、CIC Tokyoとスタートアップとの連携が今後の防衛戦略において重要なカギとなることが期待されます。今後の動向にも注目が集まります。