キユーピー、アジアでの生産能力を大幅に強化
キユーピー株式会社は、グループ会社であるキユーピータイランドとキユーピーインドネシアの両拠点で、2025年から新たな生産ラインを稼働させることを発表しました。これにより、マヨネーズやドレッシングの生産能力が大幅に増強され、アジアパシフィック地域での需要に応える体制を整えています。
新ラインでの生産計画
この新たな取り組みにより、タイとインドネシアの各工場での生産スピードと効率が格段に向上します。特に、キユーピータイランドでは、既存工場内に導入される高速充填ラインが従来の約2倍の生産能力を誇ることから、圧倒的なスピードで国内市場及びオセアニア地区への輸出に対応します。さらに、タイでは近年の輸出需要が急増しており、2019年度に比べてマヨネーズ類の輸出が3倍以上に成長しています。
環境への配慮
環境への配慮も重要なポイントです。キユーピータイランドの工場では、2018年から太陽光パネルを設置しており、今後も屋上に新たなパネルを追加することで、工場全体の再生可能エネルギーの割合を2025年には約35%に引き上げる予定です。これにより、CO2の排出削減にも貢献し、持続可能な製造プロセスを実現します。
インドネシアでの展開
一方、キユーピーインドネシアでは、現地市場に適応した商品開発を進めています。今年2024年には、インドネシアで馴染みのあるフルーツサラダにぴったりな「キユーピー サラダドレッシング ヨーグルト風味」を新たに発売します。最近では、小型スーパー(ミニマート)でのマヨネーズやドレッシングの導入が広がり、商品認知が高まっていることから、今後の成長が期待されます。
食育活動への取り組み
さらに、キユーピーインドネシアでは、野菜摂取量を増やすための啓発活動も積極的に展開しています。「健康応援ブック」の配布や小学校への出前授業を通じて、生活習慣病や肥満といった健康課題に取り組んでおり、地域社会への貢献も目指しています。
未来の展望
このように、キユーピーはアジア地域における生産拠点を強化し、新しい市場の開拓を進めています。また、工場に設けられる一般見学スペースでは、必見のキユーピーブランドの裏側を知ることができる機会が提供される予定です。食育と地域交流を促進することで、キユーピーのファンを増やすことが期待されています。
キユーピーが掲げる「食の未来創造」に向けた挑戦は、今後も注目を集め続けることでしょう。