舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が2026年に初上演!
村上春樹の名著が、ついに舞台として生まれ変わります。1985年に発表され、国内外で数多くのファンを魅了し続けている『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。この作品が、フィリップ・ドゥクフレの演出・振付によって2026年1月に東京で上演されることが決まりました。
全キャストと配役が明らかに!
本作では、藤原竜也が「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公となり、物語の中心を担います。彼は東京の地下を舞台とした謎めいた設定の中で、複雑な心理状態と闘うキャラクター「私」を演じます。この演技に期待が集まっており、藤原自身もこの舞台への参加を大変光栄に感じていると述べています。
また、共演には森田望智が「ハードボイルド・ワンダーランド」の司書と「世界の終り」の彼女という二役を演じ分け、宮尾俊太郎が影役を担当します。他にも富田望生、駒木根葵汰、島村龍乃介(Wキャスト)など、実力派俳優が名を連ねています。特に駒木根と島村は、「僕」役をWキャストで演じ、舞台初挑戦の駒木根にとっては新たな一歩となるでしょう。
複数キャストが織りなす物語
物語は、舞台上で二つの世界が同時進行します。それぞれのキャラクターが異なる立場から共鳴し合い、物語の深みを増していきます。この構成は観客にとって新たな驚きをもたらし、思索を促す内容になること請け合いです。
特に、物語の中心を成す「影」という存在は、宮尾の独自の解釈によって、その存在意義が強調されます。また、富田望生が演じるピンクの女としても、観客にこの作品の幻想的な側面を伝える重要な役割を果たします。
フィリップ・ドゥクフレの独自の演出
今回の舞台では、演出家フィリップ・ドゥクフレが、自身の特徴的な演出スタイルを反映させたダンスやサーカスの要素を作品に取り入れています。彼は「日本は私にとって特別な場所」と語り、今回の舞台化に対する喜びと共に、原作の奥深さを引き出すために尽力すると述べています。
チケット販売情報
東京公演は2026年1月10日から2月1日まで、東京芸術劇場プレイハウスにて上演されます。チケットは9月2日から、ホリプロステージで先行販売が開始される予定です。また、U-25やYシートの割引も用意され、若い世代にも足を運びやすい内容となっています。
ツアー公演も実施
東京公演終了後は、宮城、愛知、兵庫、福岡と各地でツアー公演も予定されています。各地のファンにもこの特別な舞台を楽しむ機会が与えられ、文学の新たな息吹が感じられるでしょう。
この舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、まさに新たな演劇の境地を探求する素晴らしい機会です。原作ファンはもちろん、演劇のファンにも楽しんでいただける内容になっていますので、ぜひお見逃しなく!