マネーフォワード、AIリース判定機能を導入へ
株式会社マネーフォワードは、自社の『マネーフォワード クラウド契約』において、2025年内に新リース会計基準に対応した「AIリース判定機能」の提供を発表しました。この機能は、企業が結んだ契約書から新基準に適合するリース契約を自動で特定し、煩雑な業務を効率化することを目的としています。
新リース会計基準と企業の課題
新リース会計基準は、2027年4月以降の事業年度から上場企業や大企業に適用されるもので、過去に結んだ契約の中から適用対象となるリース契約を特定し、それらを管理する必要があります。これは、特に企業のバックオフィス担当者にとって負担となるため、リース契約の識別や契約管理の効率化が急務です。そこで、「AIリース判定機能」が登場します。
AIリース判定機能の特長
1.
契約書の一元管理:
「AIリース判定機能」を利用するためには、まず『マネーフォワード クラウド契約』に契約書を取り込む必要があります。これにより、紙や電子データの契約書を一括でアップロードし、自動で電子化が行えるようになります。
2.
自動判定の実施:
新基準に基づいてAIエージェントが配置され、リース契約の要件ごとに自動判定を行います。判定結果やその理由は自動的に出力され、関連文書と共に確認が可能です。
3.
判定結果の管理:
自動判定の結果は一覧で確認でき、該当する場合にはその根拠となる条文も一緒に表示されます。これにより、経理部門との連携も容易になります。
4.
データの連携:
判定結果は『マネーフォワード クラウドリース会計』と連携され、会計業務の複雑さを軽減し、スムーズな業務運営をサポートします。
提供背景と今後の展望
リモートワークが普及する中で、法務部門のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいますが、過去に締結された契約書の電子化が進まない現状があります。これにより契約管理における課題が増しており、「AIリース判定機能」はその解決策として期待されています。
マネーフォワードは、この新機能を通じて、企業が新リース会計基準への移行をスムーズに行えるよう支援し、リース契約の管理を一元化して、業務効率を大幅に向上させることを目指しています。
まとめ
AIによるリース契約判定機能は、企業の契約管理業務の効率化に寄与し、煩雑な業務を軽減する革新的なソリューションとして注目されます。マネーフォワードの『クラウド契約』は、契約業務を全体的にカバーするサービスを提供しており、この新機能はさらなる業務の生産性向上に貢献することでしょう。