インフォメーション・ディベロプメントの新しい挑戦
株式会社インフォメーション・ディベロプメントは、2025年7月から顧客企業向けにAIガバナンスおよびマネジメント体制の構築を支援する新たなコンサルティングサービスを開始することを発表しました。このサービスは、急速に進化するAI技術に伴う新たな課題に対応するために開発されました。特に、AIの活用にはリスク管理や倫理的な配慮が必要とされ、企業はその対応に迫られています。
AIガバナンスが必要とされる理由
AI技術の急激な進展により、企業におけるAIの利用が加速しています。業務の効率化や新たな価値の創出に加え、AIは今や多くの業種で幅広く利用されています。特に生成AIなど高度なAI技術の普及により、企業はその利用に伴うリスクへの対処を求められることが多くなりました。
今日、企業がAIを導入する際には、以下の要素が不可欠となっています。
- - 透明性と倫理性の確保
- - プライバシーやバイアスに関するリスク管理
- - 顧客や取引先、社会からの信頼の維持
これらの要素に欠ける場合、AIによる判断や結果が問題を引き起こし、企業の信用やブランドに深刻な影響を与える可能性があります。そのため、責任を持ってAIを活用する能力が求められます。
新しいコンサルティングサービスの概要
この新サービスでは、ISO/IEC 42001を基にしたAIガバナンス体制構築を支援します。具体的には、以下のステップで進められます。
1.
現状把握とリスクアセスメント
- AIの活用状況を分析し、潜在的なリスクを明らかにします。
2.
ガバナンスフレームワークの設計
- ISO 42001の要件を考慮し、企業に最適なガバナンス構造を設計します。
3.
体制整備・ルール策定
- 社内体制の構築や運用ルールを策定し、業務に適用を図ります。
4.
運用と改善サイクルの支援
- PDCAサイクルに基づいた継続的な運用や改善をサポートし、ガバナンスの定着を図ります。
インフォメーション・ディベロプメントは、AIの信頼性と透明性を確保するための実践的な支援を通じて、持続可能なAI活用の実現に貢献することを目指します。
ISO 42001認証取得の支援
AIシステムの開発や運用に関わる企業へ向けて、ISO 42001の認証取得支援も行います。この規格に基づく体制を構築し、第三者機関による審査を経て認証を取得することで、企業は「責任あるAI活用」を行っていることを示せるようになります。
会社の経歴と今後の展望
インフォメーション・ディベロプメントは、創業から55年間にわたり、金融や公益、航空といった多岐にわたる業界のお客様にITサービスを提供してきました。今後、3つの事業会社を統合し、よりお客様の経営課題に応じた技術や提案の提供を目指しています。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に大きく寄与し、新しい未来作りへの貢献を続けていくでしょう。