モビリティの未来を形作るQNXの技術が名古屋で初公開

モビリティの未来を形作るQNXの技術が名古屋で初公開



2025年7月、愛知県のAichi Sky Expoにて開催される『人とくるまのテクノロジー展2025 NAGOYA』で、QNXが最新のソフトウェア定義型車両(SDV)に関する技術を日本で初めて披露します。QNXのブース(小間番号:154)では、モビリティ業界全体にわたる最新リアルタイムセーフティプラットフォームを展示し、デモを通じてその革新性を紹介します。

カナダに本社を置くBlackBerryの事業部門であるQNXは、今回の展示を通じて、自社の包括的なソフトウェアプラットフォームがどのようにモビリティの進化を加速させるかを示します。ブースでは、乗用車のECU開発はもちろんのこと、無人搬送車(AGV)や農業機械、建設機械といった特殊モビリティ向けの技術も公開されます。

QNXが提供する革新的なソフトウェア



QNXは、スケーラブルでリアルタイムな高安全性を誇るソフトウェアアーキテクチャを提供します。これにより、さまざまな組み込みシステムの開発者が開発期間を大幅に短縮し、コスト削減を実現できます。また、安全基準や規制基準の進化に効率的に対応することが可能です。今回の出展は、QNXがいかに幅広い業界のニーズに応え、モビリティの未来を支える存在であるかを再確認する機会となるでしょう。

展示では、特に注目されるデモがいくつかあります。まず一つ目は、QNXの汎用組み込み開発プラットフォーム(GEDP)の初公開です。これはリアルタイムOSやミドルウェアを統合したソフトウェアスタックで、機能安全、セキュリティ、パフォーマンスの最高基準をクリアしたものです。このプラットフォームを使用することで、乗用車だけでなく、オフハイウェイ車両での開発を一つのスタックで行うことができます。

次に、TTTech Autoとの協業による「MotionWise Schedule for QNX SDP 8.0」があります。この技術は、ADAS/AD機能のリアルタイム制御を可能にし、道路上でのレーンフォローアシストや衝突回避などのデモを実際に体験できます。

さらに、学術・非商用利用向けに無償提供されるプログラム「QNX Everywhere」も紹介されます。これは教育機関や個人に向けて、QNX SDP 8.0への無料アクセスを提供するものです。これにより、AI機能やUnityゲームエンジンとの連携が可能になり、さまざまなシナリオを展示予定です。

そして、クラウド主導のコックピット開発環境「QNX Cabin」も初めて展示されます。この開発環境により、MediaTekやSamsung、QualcommなどのSoCと連携し、グローバルな分散開発における共同作業の効率を大幅に向上させることが期待されます。

来場者へのメッセージ



QNXのカントリーセールスディレクター、アガルワル・サッチン氏は、今回の出展に対する期待を次のように語っています。「QNXが持つリアルタイム安全技術は、オフハイウェイ車両の電動化・自動化にも応用され、幅広い業界のニーズに対応することができます。今回の展示を通じて、私たちの安全基準と信頼性をぜひ見ていただきたいと思います。」

イベント概要



『人とくるまのテクノロジー展2025 NAGOYA』は、公益社団法人自動車技術会が主催するもので、約350社の出展社と約30,000名の来場者が見込まれています。ぜひQNXのブースに立ち寄り、次世代モビリティの圧倒的な進化を実感してください!

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