寒い冬がやってきます。心地よい暖かさを求めて、私たちはストーブやヒーターなどの暖房器具を使用しますが、実は毎年、多くの事故が発生しています。特に、電気ストーブや石油ストーブからの火災が主な原因です。最近の報告によると、2020年から2024年の間に、NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)に寄せられた製品事故の中で、暖房器具の事故が596件も確認されています。これらの事故を未然に防ぐためには、日々の点検と注意が不可欠です。
今回は、電気暖房器具と石油暖房器具それぞれについて、安全に使用するための重要なポイントをまとめてみました。まず、電気暖房器具についての4つのチェックポイントがあります。
電気暖房器具の4つの点検ポイント
1.
電源コードとプラグの確認: 電源コードやプラグが破損していないか、コンセントがたこ足配線になっていないかをしっかりチェックしましょう。
2.
本体の異常確認: 本体に変色や変形の異常がないか、使用中に異音がしないかを確認してください。これらは異常発熱の前兆かもしれません。
3.
転倒時オフ機能の確認: 転倒時オフ機能が正常に作動するか確かめ、もし異常があれば使用を中止しましょう。
4.
リコールの確認: 使用している製品がリコール対象になっていないか、定期的に確認することが大切です。
次に、石油暖房器具の4つの点検ポイントも重要です。
石油暖房器具の4つの点検ポイント
1.
ほこりを取り除く: 使用前にほこりを取り除き、定期的に掃除することで不具合を未然に防ぎます。
2.
対震自動消火装置の確認: しっかりと動作するか確認し、規定通りの方法でチェックしましょう。
3.
新しい灯油を使用: 昨シーズンの灯油を使わず、新しい灯油を使用することが必要です。灯油とガソリンを分けて保管することも忘れずに。
4.
給油口の確認: 給油後は確実にふたが閉まっているかを確認し、灯油が漏れていないかもチェックしましょう。
使用中の注意ポイント
暖房器具を使用する際には、周囲の可燃物との距離を十分に保つことが求められます。特に洗濯物やカーテンなどの近くでの使用は危険です。これにより、火災事故を防ぐことが可能となります。
暖房器具のトラブルを未然に防ぐためには、日々の点検を欠かさず行うことが大切です。しかし、実際の事故データを見てみると、毎年ほぼ80%が火災事故であることがわかります。特に冬は事故が増える傾向にあるため、特に注意が必要です。
NITEによると、2020年以降の暖房器具に関する主な事故を分析した結果、安全な使い方を知ることがいかに重要であるかが再確認されました。使用する前には必ずこれらのポイントを確認し、安心して冬を過ごしましょう。
まとめ
暖房器具は寒い季節に欠かせない存在ですが、安全に使用するためにはチェックポイントをしっかり守ることが重要です。事故の発生を未然に防ぐために、日々の点検がカギとなります。これから冬本番を迎えるにあたり、皆さんの安全を願っています。