副業のイメージ調査結果:高収入者ほどポジティブな傾向が明らかに
近年、副業が注目されています。株式会社フォーイットが運営するアフィリエイトプラットフォーム「afb」による全国1,000人を対象にした調査結果が発表されました。この調査では、さまざまな年代の男女が副業に対してどのような印象を持っているかを探りました。
調査概要
本調査は2024年12月12日に実施され、20歳から69歳の幅広い年齢層を対象にしています。調査手法はインターネットリサーチを用い、選択肢から副業に対する印象を選んでもらいました。回答は以下の5段階で分類されています:
1. とてもポジティブ(成長や収入アップが期待できる)
2. どちらかといえばポジティブ
3. 中立的(良い点も悪い点もある)
4. どちらかといえばネガティブ
5. とてもネガティブ(時間や労力がかかりすぎる)
調査結果の概要
調査の結果、最も多かったのは「中立的」という回答で、全体では35.7%を占めました。続いて「どちらかといえばポジティブ」が27.5%、そして「とてもポジティブ」は19.2%という結果でした。
男女別の傾向
男女別に見ると、「とてもポジティブ」と「どちらかといえばポジティブ」という回答は女性に多く見られました。一方、ネガティブな意見では男性が多いという結果が出ています。これは、男性の賃金が女性に比べ高い一方で、女性の賃金が低いことが影響している可能性があります。特に、厚生労働省のデータによれば、令和5年の平均賃金は男性が約318万円、女性が267万円であり、この結果から女性は副業から得られる収入に期待する傾向があることが伺えます。
年代別の分析
年代別で見ると、40代が最も「とてもポジティブ」または「どちらかといえばポジティブ」と回答した割合が高いことが分かりました。この世代は就職氷河期を経て、非正規雇用に頼るケースが多かったため、経済的な不安から副業に前向きな傾向があるようです。一方で、60代では「中立的」や「どちらかといえばネガティブ」との回答が目立ち、副業への理解が広まっていないことが影響していると思われます。
世帯年収による違い
世帯年収別の結果では、世帯年収が高いほど「とてもポジティブ」と答える人が多く、逆に低い世帯年収の人は「とてもネガティブ」との回答が多く見られました。高収入者は専門的スキルを活かして副業に取り組むことができ、経済的な余裕から自己実現を求める傾向があるようです。初期投資が必要な副業でも、長期的に見て投資回収を行う余裕があるため、副業に対して前向きなイメージが強いことが考えられます。
副業の社会的背景
企業が副業を容認する動きが広がる中、2022年には政府が「副業・兼業に関するガイドライン」を制定しました。このような流れの中で、副業は新たなキャリア形成の一つとして注目されています。あらゆる人が副業を通じて自己実現や収入を得られる機会を持つことができる時代に突入しています。
さいごに
副業へのイメージは人それぞれですが、特に経済的な面や社会的な背景から、ポジティブな印象を持つ人が増えていることがこの調査から分かりました。本業に満足できない方や、キャリアを広げたい方は、このタイミングで副業に挑戦してみてはいかがでしょうか。