GoogleのAI検索新時代
デジタルマーケティング分野で注目を集める株式会社LANYが、独自の調査を通じてGoogleの新たなAI検索の特性を明らかにしました。最近、同社が運営するオウンドメディア「LANY LLMO LAB」で公開された分析レポートによると、AIモードではメインクエリでの1位獲得よりも、10位以内のクエリの占有率が重要だという驚きの結果が出ています。
1. 調査の背景
AI検索に実装された新しい「AIモード」は従来の検索結果とは異なり、特定のクエリファンアウト、すなわち複数の関連サブクエリを持つことが求められます。LANYが以前実施した調査では、高頻度で参照される記事の半数以上がメインクエリでの検索順位圏外にあり、AIがどのようにして記事を選ぶのかが謎でした。今回の調査は、そのブラックボックスを解明するために「順位構造」に着目し、AIモード攻略の鍵を探ることが目的です。
2. 調査概要
- - 対象カテゴリ:美容・コスメ領域(具体的にはシャンプーや化粧水、ヘアアイロンなど)
- - 検証データ:AIモードで参照された213記事
- - 分析手法:
- 同一質問を200回繰り返し、参照記事の出現頻度を集計。
- 各記事の獲得クエリ数および順位帯別のクエリ数を抽出し、統計的に検証。
3. 調査結果の要点
3.1 ロングテールクエリの「比率」は差別化要因にならない
最初の仮定では、ニッチなクエリ(ロングテール)を多く持つ記事ほど参照されやすいと考えていましたが、実際にはどのグループも獲得クエリの96〜99%がロングテールであり、参照頻度による有意差は確認できませんでした。
3.2 勝敗を分けるのは「獲得クエリの総数」
AIモードによる参照頻度は、各記事が獲得しているクエリの総数と強い相関を持っています。高頻度参照グループは、低頻度グループに比較して約1.6倍の獲得クエリ数を記録しており、検索意図に幅広く応えられる記事が選ばれやすいことが明らかになりました。
3.3 参照頻度の分岐点は「6〜10位」の占有数
最も重要な発見は、順位帯ごとのクエリ獲得数です。1〜5位の獲得は「参照されるための最低条件」であり、実際には「6〜10位のクエリをどれだけ厚く持っているか」が高頻度参照を分ける決定的要因であることが分かりました。
4. 見えてきた勝ちパターン
この調査結果から、AIモードでの「勝ちパターン」が見えてきました。特定のメインクエリでの1位獲得を追求するのではなく、関連する語や周辺トピックを含めて10個のクエリで10位以内を目指すコンテンツ設計が求められています。また、現在2ページ目にいるクエリを10位以内にリライトすることで、AIモードでの参照頻度を劇的に改善することも可能です。
5. 注意点
検索エンジンはAIだけでなく、従来の情報評価基準を用いて、私たちの情報を採用しています。そのため、質をただ追求するのではなく、検索エンジンの評価も常に意識する必要があります。
詳しい分析結果や考察については、LANYの公式オウンドメディア「LANY LLMO LAB」で公開されており、さらなる情報を求める方にはぜひご確認いただきたい内容となっています。URLは公式サイトでご覧いただけます。