みずほ銀行がUPSIDERホールディングスの株式を取得
株式会社みずほフィナンシャルグループが、連結子会社である株式会社みずほ銀行を通じて、株式会社UPSIDERホールディングスの株式を取得する契約を締結しました。この取引が実現することで、UPSIDERはみずほ銀行の連結子会社となります。
1. 本件取引の背景
これまで日本経済はデフレからの脱却を図ってきましたが、依然として生活費の上昇や人手不足など、企業は多数の課題に直面しています。このような中、みずほFGは「日本企業の競争力強化」を重要なテーマとし、企業の成長を支える各種支援やコンサルティングを強化してきました。
一方で、UPSIDERは独自のAI技術を駆使し、中堅・中小企業向けの革新的な金融ソリューションを提供しており、多くの企業に利用されています。法人カードや請求書カード払いサービスとして、その数は8万社を超えています。
最近、両社は共同で「UPSIDER BLUE DREAM Fund」を設立し、スタートアップ支援を目的としたデットファンドの運営を始めています。この資金提供を通じ、より多くの企業を支援する意向を示しています。
2. 今後の取り組み
今回の株式取得によって、両社は次のような取り組みを強化していく計画です:
(1) 一体的なサービスの提供
みずほ銀行の金融サービスとUPSIDERの新しい商品を組み合わせ、スムーズなサービスをお客様に提供し、業務の生産性向上に寄与します。
(2) 新たな与信モデルの構築
UPSIDERのAIによる与信技術とみずほ銀行の経験を融合させ、新しい与信サービスの提供を目指します。この共同作業を通じて、両社の業務の改革も推進されます。
(3) オープンなエコシステムの創造
多様な企業と連携し、新しい価値を提供するエコシステムを形成します。従来の金融サービスを超えた付加価値の提供を目指します。
3. 取引の運営について
みずほ銀行はUPSIDERの約70%の株式を約460億円で取得します。これにより、両社のリソースを有効に活用し、さらなる価値の創出を図ることが期待されています。UPSIDERの創業者も株式を保有し続け、新規上場の準備も進めるとのことです。
この取引は、関係当局の許認可を得て2025年9月には完了予定です。
4. 両社のコメント
みずほFGの木原執行役社長は、競争力強化が日本の未来に不可欠であるとの考えを示し、両社が協力しながら中小企業の支援に取り組む決意を語りました。また、UPSIDERの宮城代表取締役も、両社の協力が日本経済を強化するための重要な一歩であるとの確信を示しています。
5. 企業情報
みずほフィナンシャルグループ
- - 所在地:東京都千代田区大手町1-5-5
- - 設立日:2003年1月
みずほ銀行
- - 本店所在地:東京都千代田区大手町1-5-5
- - 設立日:2013年7月
UPSIDERホールディングス
- - 所在地:東京都港区六本木7-15-7
- - 設立日:2024年5月
今回の取り組みによって、みずほ銀行とUPSIDERは日本経済の持続的成長に向けた新しい風を吹き込んでいくことでしょう。