8年連続成長を続けるアクセサリーブランド・ライオンハートの成功の秘密とは

成功の秘訣が詰まったライオンハートのEC戦略

自社ECサイトの売上が8年連続で前年を上回る成長を実現しているアクセサリーブランド「LION HEART」。その成長の背景には、どのような取り組みがあったのでしょうか。株式会社ライオンハートのEC事業責任者、藤原様にお話を伺いました。

D2C市場のトレンド

近年、消費者の購入意欲は「モノ消費」から「コト消費」へとシフトしています。この流れの中で直接顧客とつながるD2Cモデルが注目されており、ブランドの個性やストーリーを届けることが重要になっています。ただ、長年卸売や外部モールに頼ってきた企業にとって、自社ECの運営はさまざまな課題が立ちはだかります。

ライオンハートもこのような悩みを抱えていました。外部モールに依存したビジネスモデルから脱却し、自社ECの強化を図るため、株式会社これからのコンサルティングを受けることにしました。

課題を克服するための取り組み

コンサルティング導入前にライオンハートが抱えていた主な課題は以下の通りです。

- 外部モールへの依存: EC売上の大半を外部モールが占めており、自由な顧客アプローチが困難です。
- 社内のノウハウ不足: 専門知識を持つ人材が不足し、戦略的な施策が打てていませんでした。
- リソース不足による機会損失: 集客や広告運用に注力できず、効果的な施策の実行が難しい状況でした。

これらの課題を解決すべく、株式会社これからは「売上」を最重要KPIに設定し、徹底した分析を行いました。

具体的な施策の実行

施策としては以下の点が挙げられます。

1. 伴走型PDCAサイクルの導入

これからでは、一般的な指標に頼るのではなく、ECの売上向上を最終目標にしたPDCAサイクルを実施しました。月例会では、単に数字を報告するだけでなく、次のステップを共に議論し、社内にノウハウを蓄積。ただ「やらなければいけないこと」を実行するのではなく、必要な施策に対する提言を行うことで、社内の意識改革にも寄与しました。

2. データをもとにしたクリエイティブとLPの改善

顧客の潜在ニーズを探り、「金属アレルギー対応」といった要素を掘り下げ、それをもとに広告クリエイティブやランディングページ（LP）を最適化しました。このデータ駆動型のアプローチが広告効果を最大化し、売上の成長を実現しています。

成果とメッセージ

これらの取り組みの結果、ライオンハートの自社ECサイト売上は8年間連続で前年を下回ることなく成長しています。藤原様は、これからとの協力関係が成長をもたらした要因だと語っています。「これからの提案は常に私たちの期待を超えてきて、私たちもすぐに行動に移す信頼関係があったからこそ、長期間の成長が実現できたのだと思います」とのことです。

ライオンハートの成功事例は、EC業界において多くの企業が直面する課題に対するヒントが詰まっています。EC事業における競争が激化する中、持続的な成長を目指すための戦略的なパートナーシップがますます重要になってくるでしょう。