無人カフェ「セルフカフェ」が月間利用者数6万人突破!
無人カフェ「セルフカフェ」は、早くも月間利用者数が6万人を超え、その人気の理由をデータから迫ってみました。運営するのはウッドデザインパーク株式会社で、全国に約45店舗以上を展開。セルフカフェは、登録なしで利用でき、会話も不要、さらに時間制限も設けていないため、非常に手軽に利用可能なカフェとして支持されています。
自分のための居場所需要の拡大
利用者の幅は広く、学生から社会人、さらには主婦層まで多岐にわたります。特に、試験勉強や課題に励む学生や仕事の合間に集中したい社会人、子供の送り迎えの待ち時間に利用する主婦(夫)層にとって、静かで快適な空間は理想的です。
「家では集中できない」、「カフェだと人が多くて落ち着かない」、「図書館に行く時間がない」といったニーズを持つ人々が、自由に利用できるスペースとしての役割を果たしています。特に最近では、子育て中の保護者や外国人留学生も増え、国籍や年齢に関わらず、多様な人々が気軽に利用できる場として進化しています。
平日夜の利用増加
最近のデータでは、特に平日の20時以降の利用者が約1.7倍に増加しているという顕著な変化が見られます。これは、残業後に仕事を続けたい社会人や、塾帰りに集中したい学生、さらには一人暮らしの若者が、就寝前の貴重な時間を確保するために利用を増やしているためです。
この流れを受け、ウッドデザインパーク株式会社では、夜間の利用者に対してより快適に過ごせるよう、営業時間の延長や空調、照明の最適化を検討しています。
多様な利用スタイル
「セルフカフェ」は単なる勉強やコワーキングの場だけでなく、それぞれが自分の目的に応じて自由に利用しています。カフェ感覚での読書や音楽に浸る、オンライン英会話のためのスペース、副業としての作業場所、さらには面接の前の最終確認など、目的はさまざまです。
このような多目的な使い方が可能なのも、誰にも干渉されない自由さから来ており、一度利用したら戻ってこられない魅力を提供しています。
「人と話さなくていい」空間の需要
無人カフェという特性を生かし、受付や注文が不要というシステムは、利用者にとって非常に気楽であるという意見が多く寄せられます。「友達や同僚に会わずに利用できるのが嬉しい」、「静かな場所で安心して過ごせるのがありがたい」といった声が、その人気の理由です。この心理的負担の少なさが、特にZ世代やミレニアル世代から支持される要因となっています。
インフラとしての展開
セルフカフェは現在、愛知と大阪を中心に全国45店舗以上を展開中。今後はサブスクプランの導入や座席数の増加、個室ブースの設置など、さらなるサービス向上に向けた取り組みも予定しています。また、東京への出店や企業ビジネスとの連携も視野に入れ、「日常生活の中のインフラ」としての地位を確立していくことを目指しています。
無人型カフェの進化は、多様な時代背景やニーズにしっかり応えて将来へと進化を続けるでしょう。「セルフカフェ」は自在に使える居場所として、今後も多くの人々に支持されることが期待されます。