ブロックチェーン証跡基盤『LastEvidence』の概念実証開始について
THXLAB株式会社は、シンガポールのECQとコラボレーションし、ブロックチェーン証跡基盤「LastEvidence」を使った概念実証(PoC)を実施すると発表しました。この取り組みは、2026年7月1日から国内の大手証券会社で行われます。
概要
このPoCを通じて、LastEvidenceが金融業務にどのように役立つかを探ります。特に、ボディバックエンド環境での証跡管理を強化し、不正アクセスやデータの改ざんから守る手段を模索しています。最近のサイバー攻撃のリスクが高まる中で、信頼できる証跡の維持は非常に重要です。
本件の位置づけ
THXLABは、企業向け信頼実行基盤「THXNET」を提供する企業です。LastEvidenceは、共同開発したブロックチェーンアンカー型のフォレンジック証跡保全ソリューションで、万が一のサイバー攻撃時にログを迅速に復元する機能を持っています。この技術により、企業は不正アクセスが発生した場合でも、攻撃前の状態を証明できるようになります。
PoCの期間と規模
本PoCは、2026年7月1日から2026年8月末の間、主に国内大手証券会社の特定業務プロセスを対象に行われます。この実施において、トレードワークスが金融システムとの連携を主導し、各参加企業がそれぞれの専門分野で役割を果たします。
検証項目
主な検証項目には、以下のものがあります:
1.
システムログの改ざん検知技術
- サーバからのシステムログがどの程度改ざんに対して耐性があるかを確認します。
2.
証跡データの完全性と保全性
- 記録されたデータが確実に保全され、信頼性が高いかを評価します。
3.
既存システムとの連携と実用性
- 新たな証跡システムが既存の金融システムとどのように連携するかを調査し、導入の技術的可否を確認します。
背景と意義
金融・証券業界ではサイバー攻撃が頻発しており、ログやバックアップが削除されるリスクが増しています。従来のSIEMプラットフォームは脆弱性が指摘されるなど、攻撃対象になることが多くなっています。LastEvidenceのような新たな取り組みは、こうした背景から生まれた必要性に応じたものです。証跡の原本性を保つことは、業界全体の信頼性を高める重要な要素となります。
WebX2026での展示
また、この実証に関連して、2026年7月13日と14日に開催されるWebX2026で、トレードワークスの社長がパネルディスカッションに参加し、LastEvidenceのデモ展示も行われます。このイベントは、金融分野における最新の技術やトレンドを探る絶好の機会です。
今後の展望
THXLABは、このPoCの結果を基に、LastEvidenceを金融実務にどう適用できるかを引き続き検討し、サイバー攻撃があっても証跡の原本性を失わない金融インフラを実現するための研究を進めます。
THXLAB株式会社について
THXLABは、企業向け信頼実行基盤を提供し、ブロックチェーンの本質的特性を活かしてデータ主権を保護しつつ安全にデータを活用できる環境を整えています。これにより、エンタープライズ企業との包括的な導入実績を持つ信頼性の高い企業です。今後の技術的発展に期待が寄せられています。
詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。