菓子の芸術性が光る!『花美麗鳥』の名誉総裁賞受賞
2025年5月30日から6月15日まで開催される「第28回全国菓子大博覧会・北海道 あさひかわ菓子博」で、宗家源吉兆庵の工芸菓子『花美麗鳥(かびれいちょう)』が名誉総裁賞を受賞しました。この受賞は、同大会において特別な栄誉を意味し、わずか10作品に与えられるものです。これにより、宗家源吉兆庵は2008年から続く受賞歴を4大会連続で達成することとなりました。
『花美麗鳥』の魅力
作品のテーマである『花美麗鳥』は、牡丹の花が美しく咲く中に佇む孔雀のつがいが描かれています。孔雀はその華やかな羽根で知られていますが、作品はその閉じた背中にも魅力を見出しています。このように、孔雀と牡丹が織りなす情景は、観る者を圧倒する力を持っています。
製作過程
『花美麗鳥』の製作には、驚くべき時間と労力がかかっています。構想から完成まで約1年にわたり、約7,300個のパーツで構成された孔雀の飾り羽根や、2,600枚もの牡丹の葉が、技術を持つ職人4名によって手作りされています。これらはすべて、厳選された食材を使用して作られています。
工芸菓子とは?
工芸菓子は、白餡や砂糖、米粉などの食材を用いて、自然の美しさをリアルに表現したものです。江戸時代には「献上菓子」として宮中で楽しまれ、今ではその製法や技術が受け継がれています。職人たちの細かい手仕事が施され、多彩な色合いと質感が特徴です。
受賞歴
宗家源吉兆庵は数々の栄誉ある賞を受賞しています。過去の受賞作品には、2008年の『煌花燦彩(こうかさんさい)』や、2013年の『悠久(ゆうきゅう)に咲く華』、2017年の『彩華瑞鳥(さいかずいちょう)』があります。それぞれが際立った美しさを持つ工芸菓子であり、今回の『花美麗鳥』もその仲間入りをしました。
来場者にとっての意義
今回の全国菓子大博覧会は、菓子職人たちの技術を一堂に見ることができる貴重な機会です。4年に一度開催されるこのイベントは、菓子作りの歴史や文化を学ぶ良い機会でもあり、多くの来場者にとって貴重な体験となるでしょう。出展作品の中には、親子で楽しむことができるワークショップや、各地の特産品を用いた創作菓子も並ぶ予定です。
開催情報
- - 名称: 第28回全国菓子大博覧会・北海道 あさひかわ菓子博2025
- - テーマ: SMILE SWEETS HOKKAIDO
- - 開催期間: 2025年5月30日(金)~6月15日(日)
- - 開場時間: 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
- - 会場: 道北アークス大雪アリーナ(旭川大雪アリーナ)
この機会にぜひ、伝統的な技と現代の感性が融合した工芸菓子を体験してみてください。