イーグリッドの挑戦
2025-09-10 13:31:46

イーグリッドがNEDOの事業化評価を最終採択、ASEANでの電動バイク実証実験へ

イーグリッドがNEDOの事業化評価を最終採択



株式会社イーグリッド(e-Grid inc.)が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」において、最終的な採択を受けました。この採択により、イーグリッドは「電動バイクドライバーの運転時行動解析による消費エネルギーの効率化と安全運転の促進」に関する実証研究を行い、2026年4月からタイでの実証実験をスタートさせる予定です。

研究の背景



近年、タイ政府は2050年までの「カーボンニュートラル」達成を目指しており、それに伴い電動自動車や電動バイクの需要が急増しています。しかし、電力消費のひっ迫が懸念されている中、イーグリッドのテレマティクス技術やセンサーを駆使したアプリケーション開発により、エネルギー効率化の実現を目指します。また、エコドライブの普及と交通安全向上も視野に入れた提案を行います。

研究方法と目標



本研究では、バンコクにあるJowitGlobal社が運営する5か所のEVバイク充電ステーションから発着する商用電動バイク(バイクタクシーやデリバリータクシーなど)計20台を対象に、GPSや加速度センサー、通信機器を活用して運転時の行動データを取得します。これらのデータをAIとデータサイエンス技術を用いて解析し、アプリケーションでのフィードバックを通じてエコドライブ診断などの価値を視覚化。行動改善を促進し、最終的には20%以上の電力消費の削減を目指します。これにより、CO2の排出削減や、交通事故の減少、バイクの故障率の低下も狙いです。

事業化に向けた展望



イーグリッドは実証研究の成果をもとに、今後の研究の方向性やアプローチを模索する予定です。特にBtoB市場を視野に入れ、車両保有事業者にとっての利便性向上に繋がるサービスの構築を進めていく考えです。イーグリッドのCEO小村淳浩は、「この度NEDOからの実証研究に採択されたことを嬉しく思っています。本研究は、ASEAN地域におけるCO2排出削減や交通事故の減少に向けた重要な取り組みです」とコメント。社会課題の解決とビジネスの発展という両面を追求し、大きな成長の機会としたいと述べています。

会社概要



イーグリッドは、「進化し続け、IT×Xによりお客様の課題を解決し、ビジネスを成功に導くことでお客様と社員の未来を創造する」をミッションに掲げ、2010年に出雲市で創業しました。その後、神戸市や広島市などに拠点を広げ、国内外の優れたエンジニアと連携しながら、首都圏の開発案件に取り組んでいます。今後もAIソリューションやデジタルマーケティング、MaaS事業などを通じて、社会的な課題解決に貢献していく予定です。


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