超伝導が切り拓く未来社会
岡山大学は、2026年6月8日に文部科学省が推進する地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の一環として、津島キャンパスにおいて「超伝導が拓く新しい量子の世界・グリーンエネルギー・ダークマター観測」というテーマでシナジーセッションを開催しました。このイベントには、研究者や学生、企業関係者など100名以上が参加しました。
超伝導の可能性
超伝導とは、物質を極低温に冷却することで電気抵抗がゼロになる現象です。この特性により、エネルギーの効率的な輸送や強力な磁場の生成が可能となります。本シンポジウムは、この超伝導の最新技術が未来の社会に与える影響について議論する場として設けられました。特に、核融合エネルギーや量子医療、ダークマターの観測など、さまざまな分野への応用が期待されています。
開会の挨拶
シンポジウムは、岡山大学の那須保友学長によるオープニングあいさつで始まり、J-PEAKSを通じた基礎科学の社会実装の重要性が強調されました。来場者は、この貴重な機会に感謝し、未来に向けてのビジョンを共有しました。
基調講演
続いて、九州大学大学院システム情報科学研究院の木須隆暢主幹教授が基調講演を行いました。彼は「フュージョンエネルギーの早期実現に向けた超伝導基盤技術の開発」をテーマに、超伝導マグネットの進展とその将来展望について語りました。この講演は、特に核融合発電の実現可能性についての洞察を提供しました。
招待講演
加えて、九州大学の東川甲平教授が「超伝導電力技術が拓くカーボンニュートラル社会」をテーマに招待講演を行い、超伝導技術がどのように持続可能な社会の構築に寄与するかを具現化した事例を紹介しました。
研究者による発表
続くセッションでは、岡山大学の研究者たちがそれぞれの専門分野から超伝導に関連する講演を繰り広げました。高温超伝導のエネルギー応用やエキゾチック超伝導、超伝導量子干渉素子(SQUID)の基礎と医療への応用など、幅広いテーマが扱われ、参加者からの活発な質疑応答もあり、理解を深める場となりました。
未来への展望
岡山大学は、光合成や植物タンパク質の解析を通じてクリーンエネルギーの創出に向けた革新材料を開発する「植物・光エネルギー開発拠点」を有しており、超伝導技術との連携によりさらなる研究の進展が期待されています。これにより、地域と地球の未来を共創する新たな成果の創出を目指します。
岡山大学の取り組みは、地域社会にどのような形で貢献できるのか、引き続き注目が集まります。バーチャルのみならず実践的な研究活動に期待が寄せられ、多くの参加者がその一翼を担うことが求められています。