紙資源循環の未来
2026-07-13 11:10:48

人口減少社会における紙資源循環の未来を探る調査プロジェクト

人口減少社会における紙資源循環の未来を探る調査プロジェクト



公益財団法人古紙再生促進センター(東京都中央区)は、2030年と2050年を見据えた新しい紙資源循環システムを構築するための調査事業を開始しました。このプロジェクトでは、日本の紙リサイクルにおける重要な役割を果たしてきた「集団回収」の実態を全国的に調査し、今後の方向性を探ることを目的としています。

集団回収の過去と現状



日本における集団回収は、1970年代から地域社会の資源循環の仕組みとして普及してきました。市民が自ら活動に参加することで、コミュニティ形成や古紙の効率的な回収が実現されています。しかし、近年の人口減少や少子高齢化、そしてマンション居住の増加により、従来型の集団回収を維持することが難しくなってきています。地域ごとに異なる状況に対応するためには、新たな回収形態を模索する必要があります。

調査の目的と内容



この調査では、全国105の自治体を対象に、集団回収制度の実態や地域の特性、さらにマンション型回収の拡大状況を調べます。人口動態や地域特性を考慮した上で、次世代の紙資源循環システムの姿を具体的に描き出します。重要なポイントは、単なる実態調査にとどまらず、2030年及び2050年という長期的な視点での社会基盤構築を目指している点です。

新たな社会基盤の提案



調査結果を基に、全国の集団回収におけるファクトとデータを整理し、地域特性に応じた課題分析を行います。また、集団回収の将来像について「骨太構想」を策定し、これを通じて社会に新しい提案を行う予定です。特に、2028年には集団回収顕彰事業が40周年を迎え、その記念の年に新たな紙資源回収システムの設計を社会に示すことが期待されます。

地域循環共生社会の実現へ



公益財団法人古紙再生促進センターでは、「雑がみさまを探せ!」など、自治体や大学、地域団体との連携を通じて、持続可能な社会づくりに貢献しています。今回の調査は、これらの活動と連携しながら、地域ごとの実情に適した持続可能な紙資源回収システムを検討します。

未来へのビジョン



古紙再生促進センターの川上正智専務理事は、集団回収は単なる回収システムではなく、地域の人々が主体的に参加する仕組みであると強調しています。今後の調査を通じて、人口減少や社会の変化に対応する新たな資源循環のあり方を考え、2050年に向けた持続可能な紙資源循環社会の未来を共に創り上げることが目指されています。調査結果は、自治体や資源回収業者、地域団体との協議の中でシェアし、未来の社会基盤の構築に寄与することが期待されます。これからの5年、10年先を見据えた活動は、次なる世代への重要なメッセージとなるでしょう。


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