西陣織の新作
2025-09-25 10:00:44

西陣織の希少技術を活かした新作タペストリー『ひゅらん。』が注目!

西陣織の新たな挑戦『ひゅらん。』



2025年の大阪・関西万博での展示が決定したタペストリー『ひゅらん。』は、西陣織の伝統技術「引箔」を駆使し、若手マンガクリエイターユニット「ぐらにゅーとー」とのコラボレーションによって制作されました。約250cm×140cmという大きさを持つこの作品は、マンガにおけるコマ割りや余白、時間の流れを織物として表現しています。

『ひゅらん。』の魅力


このタペストリーは、絹と箔による多層構造が特徴で、物語の断片が静かに語りかけるような魅力を持っています。「夢の中で光を追うふたりの物語」を描いたこの作品は、視覚的な美しさと物語性を兼ね備え、見る人に深い印象を与えます。

若手クリエイターとのコラボ


「ぐらにゅーとー」は、京都出身の10代クリエイターによるユニットで、詩的な世界観と繊細な構成力が特徴です。彼らの作品に対するアプローチが、西陣織という伝統的な素材とどのように融合しているのか、その過程もまた非常に興味深いものです。この共創は、世代や技術を越えた新しいクリエイティブを生み出しています。

岡本織物株式会社について


岡本織物は、1909年に創業し、京都・西陣にてシャットル織機を用いて手織りの技術を守るメーカーです。神社仏閣向けの金襴織物を中心に、伝統技術を継承しつつ現代の表現と融合させる取り組みが評価されています。このような背景があるからこそ、今回の『ひゅらん。』が生まれたのです。

引箔技術の希少性


「引箔」は、光と奥行きを生み出す技法であり、もはや限られた職人だけが扱うことができる希少な技術です。岡本織物では、シャットル織機による手織りや力織機を使用した製織を続けています。この引箔によって、織物自体が持つ表現力が大きく広がります。

今後の展示について


『ひゅらん。』は、2025年の大阪・関西万博「EXPOメッセWASSE」と、続いて同年11月12日から14日には東京の「TOKYO TEXTILE SCOPE」にも展示されます。これらの展示会では、職人たちの手仕事から生まれる織の表情をぜひご覧ください。

展示会詳細


  • - EXPO2025展示概要
展示名:未来航路 - 20XX年を目指す中小企業の挑戦の旅
会場:2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」EXPOメッセ「WASSE」
期間:2025年10月3日(金)〜10月7日(火)

  • - TOKYO TEXTILE SCOPE展示概要
展示名:TOKYO TEXTILE SCOPE
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館5FB-118
期間:2025年11月12日(水)~14日(金)

職人と技術の継承


西陣織は分業制が特徴で、一枚の布が出来上がるまでに多くの職人の手が重なります。職人たちの声を通じて、西陣織の奥深さや制作工程を知ることで、その魅力をさらに深く感じられることでしょう。

西陣の技術は、これからも多くのクリエイターによって新しい表現へと発展していくことが期待されています。『ひゅらん。』を通じて、その未来に触れる機会をお見逃しなく!


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