新幹線と航空機の連携で新たな輸送サービス「JAL de はこビュン」登場
2026年1月13日、JR東日本と日本航空(JAL)が新たに立ち上げる輸送サービス「JAL de はこビュン」がいよいよスタートします。このサービスは、新幹線の速さと航空機の長距離輸送の特性を活かし、地域の特産品などを迅速に海外へ届けることを目的としています。特に福井県の水産品である「越前がに」を含む新鮮な食材を台湾へ輸送するプロジェクトが同時に発表され、地域の魅力を発信する取り組みが始まります。
1. 「JAL de はこビュン」の特徴
「JAL de はこビュン」は、JR東日本が持つ地域密着型の輸送網と、JALの国際ネットワークを組み合わせたワンストップの輸送サービスです。以下にその特徴を挙げます。
① 短縮されたリードタイム
この新サービスは、新幹線の高頻度・定時運行と、航空便の高速輸送力を組み合わせることで、他の輸送手段に比べて大幅に時間を短縮します。例えば、仙台からシンガポールへの輸送では、通常24時間を超える時間がかかるところを、約19時間に短縮できる見込みです。
② 広域ネットワークの実現
JR東日本の国内ネットワークと、JALが世界各地に展開する国際ネットワークを駆使することで、地域の優れた地産品がスムーズに海外に届けられるようになります。これにより、輸出の促進はもちろん、地域活性化の助けにもなります。
③ 環境への配慮
新しい輸送サービスは、トラック輸送による労働力不足やCO₂排出量の問題を解決するための「モーダルシフト」の選択肢を提供します。この取り組みは、持続可能な物流を目指す社会貢献の一環です。
2. 商品化第1弾:福井県発の水産品輸送
「JAL de はこビュン」の第一弾として、2026年1月13日に行う福井県から台湾への水産物輸送が発表されました。具体的には、以下のようなスケジュールになります。
- - 輸送列車: かがやき508号(敦賀駅 09:21発、東京駅 12:36着)
- - 輸送航空便: JAL99便(羽田空港 18:10発、台北松山空港 22:00着)
この際、福井県の特産品である越前がに、敦賀真鯛、若狭まはたが輸送されます。これらの食材は、台湾での「福井県フェア」や「食材提案会」で実際に試食に使用されることが予定されています。
3. 福井県産品のPRイベント
福井県庁と連携し、ホテルメトロポリタン プレミア台北で行われる「食材提案会」や「福井フェア」において、地域の特色を活かした料理が登場します。ここでは、若狭牛やふくいサーモン、日本酒を使用した料理が提供され、現地のレストラン関係者にPRする絶好の機会となります。
まとめ
JR東日本と日本航空がタッグを組むことで、地域特産品の輸送方法が大きく変わり、迅速かつ効率的な物流システムが構築されることになります。「JAL de はこビュン」は、地域の魅力を世界に発信しつつ、持続可能な社会を目指す新しい試みとして期待が寄せられています。これからの展開に目が離せません。