日本初のサステナビリティ人材育成プログラムが開校
2023年5月21日、丸井グループ本社で「ソーシャル・イントラプレナー・スクール」の開校式が行われました。このプログラムは、NPO法人NELISが主催するもので、日本初となるサステナビリティに特化した人材育成の取り組みです。丸井グループは、社内起業家(ソーシャル・イントラプレナー)の活性化を目指し、一般財団法人「ソーシャル・イントラプレナー育成財団」の設立を発表したばかりです。
ソーシャル・イントラプレナー・スクールとは
「ソーシャル・イントラプレナー・スクール」は、2030年までにソーシャル・イントラプレナーの働き方が標準となる社会の実現を目指しています。企業は、社員のエンゲージメントを向上させつつ、同時に社会課題に戦略的に取り組むことが求められています。従来の研修や施策では十分な成果を挙げられていませんでした。
このプログラムでは、参加者一人ひとりの「ジョブクラフティング」(自らの意志で仕事を再定義し、より意義あるものに変えていく手法)を促進し、サステナビリティへの真摯な対応を企業価値に結びつける人材を育成します。これにより、参加者は職場に新たな風を吹き込み、ビジネスを通じて日本や世界の課題解決につなげる次世代のイノベーターとなることが期待されています。
丸井グループの取り組み
丸井グループがこのスクールと連携する背景には、「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」という明確なミッションがあります。企業の価値は、すべてのステークホルダーにとっての「利益」と「しあわせ」が交差する点に宿ると考えています。2019年には「ビジョン2050」を策定し、ビジネスを通じた社会課題解決を目指してきました。
これまでも社外起業家との共創投資を通じてイノベーションを生み出す取り組みを行ってきた丸井グループですが、今後は社内起業家であるソーシャル・イントラプレナーによる新たな事業創出へとシフトします。この取り組みは、持続可能な社会の実現や、次世代の価値観に沿ったビジネスモデルを育てる一助となるでしょう。
社会課題解決への貢献
新設された一般財団法人「ソーシャル・イントラプレナー育成財団」は、大学生を対象にした教育や啓発活動を展開し、社会課題解決に貢献できる人材を育成することを目指しています。企業や教育機関との協力のもと、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していきます。
開校式の様子
開校式当日は、スクールのビジョンやカリキュラムが紹介され、バックグラウンドの異なる参加者たちの熱意も伺えました。また、社会課題についてのワークショップも行われ、参加者たちは熱気と希望に包まれたスタートを切ることができました。
これからの丸井グループの取り組みを通じて、ソーシャル・イントラプレナーが企業内で社会変革を実現する未来が描かれています。彼らの力が、企業と社会のつながりを更に深める鍵となることでしょう。
今後も「ソーシャル・イントラプレナー・スクール」は、社会変革に向けた先駆者として未知の未来を切り開く存在であり続けることが期待されます。