ペアーズの新しいAI技術でマッチ率が向上
恋活・婚活マッチングアプリ「ペアーズ」を運営する株式会社エウレカが、2024年から新たなAI技術を導入し、マッチ率の向上が実現しました。この革新的なシステムにより、両者のマッチング確率が大幅に改善され、特に男性は約2.4倍、女性も1.5倍の向上を見せています。これは、ペアーズのアプリで最初に目に入る「本日のおすすめ」機能における成果で、選ばれた相手に「いいね」を送信することでのマッチが大幅に増えたことを示しています。
AIの進化:古典から現代へ
従来のAIシステムは「協調フィルタリング」に基づいており、ユーザーの行動や選好を学習していました。しかし、マッチングアプリには特有の課題があり、相互推薦の精度を上げるための新しい技術が求められていました。そこで、「Deep Learning」に基づく新しい推薦AIが導入され、データから精度の高いマッチングの可能性を抽出できるようになりました。この技術的な進歩により、2025年10月までの1年間でマッチ率の向上が続いています。
累計登録数2500万を突破した成果
ペアーズはサービス開始から12年で、ついに累計登録数が2500万を超え、90万人以上が「ペアーズで恋人ができた」と証言しています。また、MMD研究所の調査結果によれば、ペアーズは利用率ナンバーワン、交際率でもトップの実績を残しています。
このようなユーザーの声が示す通り、ペアーズは単なるマッチングアプリを超えた存在となり、多くの人々の出会いのきっかけを作っています。特に、近年ではマッチングアプリを通じて出会い結婚する人の割合が4人に1人を超えるなど、社会的なインパクトも大きくなっています。
マッチングアプリにおけるAIの難しさ
マッチングアプリにおいては、男女双方向での推薦が必要であり、通常の推薦AIよりも複雑なデータの相互関係を扱う必要があります。このため、ペアーズのAIチームは、アプリ内の「いいね」や「マッチ」といったユーザーの行動データを分析し、どのユーザーがどのユーザーに興味を持つ可能性が高いかを見極めることに注力してきました。
AIの進化により、ペアーズはより効率的にユーザーにマッチする相手を推薦することが可能となりました。これにより、登録ユーザー同士の選択肢が広がり、各人にとって最適なお相手を見つけやすくなっているのです。
令和世代の恋愛事情
2025年7月に実施された「恋愛可処分時間」の調査では、一部の若者が出会いの場で活動していない実情が浮き彫りになりました。特に令和世代は多忙な生活を送りつつも、恋愛を優先する意識が薄れていることがわかります。その中で、ペアーズのようなアプリは、手軽に理想の相手を見つけるための強力なツールとなっています。
まとめ
ペアーズは「誰もが出会うべき人と出会える世界をマッチングアプリで実現する」というビジョンを掲げ、今後もAI技術の進化によりユーザー体験を向上させていく計画です。前述のように、登録ユーザーからのポジティブなフィードバックを受け止め、「交際・結婚した」と回答する人をさらに増やすために活動を続けていきます。