Luupと神戸市が災害時における新たな連携協定を締結
2023年10月、神戸市と株式会社Luupは、災害時における電動マイクロモビリティに関する連携協定を結びました。この協定により、災害発生時に神戸市の職員がLuupの提供する電動キックボードや電動アシスト自転車を使用し、迅速に、そして安全に現場へ移動することが可能になります。異常事態における移動手段の確保は、市民の安全に直結する重要な要素となります。
連携の背景と目的
Luupは、全国でマイクロモビリティシェア事業を展開し、自由で快適な移動手段の提供を目指しています。神戸市も、自然環境に恵まれ、観光地が多く存在する一方で、山手エリアの坂道や広大な湾岸エリアの移動が課題となっていました。これに対し、Luupは環境に優しい短距離移動を実現するための交通手段として電動モビリティを提案しています。
このたびの協定は、災害時における市職員の迅速な移動を支援するもので、災害対応の強化を狙っています。具体的には、Luupの電動キックボードや電動アシスト自転車を利用し、災害現場や避難所への迅速な移動が促進されます。市民の生活を守るために、両者が協力して取り組む姿勢は、今後も期待が寄せられています。
電動マイクロモビリティの活用
Luupは、災害時だけでなく普段の移動ニーズにも応えるため、地域に230箇所以上のポートを設置しています。利用者はスマートフォンアプリ「LUUP」を使い、自分の最寄りのポートから電動キックボードや電動アシスト自転車をレンタルし、目的地のポートに返却する仕組みです。これにより、利便性が向上し、交通渋滞の緩和に貢献しています。
また、電動マイクロモビリティは、年齢や性別を問わず誰もが利用できることから、幅広い層に利用されています。特に高齢者や障がい者の移動能力を助けるためのユニバーサルカー「Unimo」や、座席付きの電動シートボードの導入によって、より多くの人々が快適に移動できる環境が整いつつあります。
災害時の活動について
協定締結の一環として、災害時にはLuupが電動マイクロモビリティパートナーとしてサポートします。市が災害対応を行う際、Luupが提供するモビリティが使用されることで、迅速な移動が実現し、被害状況の把握や支援活動が効率良く行われるでしょう。
また、電動マイクロモビリティの導入により、コストや時間の削減が図られ、効果的な災害対応に寄与することが期待されています。事前の研修や使用方法の周知が進むことで、より効果的な活用がされるでしょう。
最後に
今後もLuupは、神戸市と連携しながら、「安全・安心」をテーマに市民の快適な暮らしを支える取り組みを進めていく予定です。災害時の連携強化が進むことで、より安全な地域社会が実現されることでしょう。