足利市で利用可能なデジタル予診票サービスで予防接種がスムーズに

近年、予防接種の重要性が再認識される中、栃木県の足利市では新たに導入したデジタル予診票サービス「mila-e（ミライー）予防接種」が注目を集めています。このサービスは、乳幼児期の予防接種手続きをデジタル化することで、保護者や医療機関の負担を軽減し、効率的なサービス提供を目指しています。

1. 「mila-e 予防接種」の特徴

「mila-e 予防接種」は、スマートフォンやタブレット、PCを活用して予診票の入力・提出が可能で、接種記録の管理や確認も容易に行えます。この仕組みにより、自治体と医療機関が連携し、リアルタイムで接種状況を把握することができるため、接種事故の防止や、未接種者への迅速なフォローアップが期待されます。

さて、この取り組みは、2023年4月から運用が始まり、特に麻しん風しん（MR）ワクチンや水痘ワクチンを接種する子どもたちに利用されています。利用者からは、デジタル化による利便性が好評を得ており、今後さらなる拡充が期待されています。

2. 対象ワクチンの拡充

特に嬉しいお知らせが、この度「mila-e 予防接種」がA類疾病にかかわる全ての定期ワクチンで利用できるようになったことです。ただし、子宮頸がん（HPV）ワクチンのみ除外されています。この拡充により、より多くの家庭がデジタル予診票を利用しやすくなったのです。

提供が行われるワクチンには、麻しん風しん（MR）ワクチン（1期・2期）や水痘ワクチンが含まれ、足利市内の4つの医療機関において引き続き利用が可能です。このサービスは、特に妊娠や子育てを行う家庭にとって、大変心強いサポートとなっています。

3. 導入背景と未来への展望

足利市では、妊娠・子育て家庭に寄り添った様々な支援策を展開しております。「あしかが子育てアプリ」と呼ばれる母子手帳アプリが、2023年3月より導入され、この流れで予防接種デジタル予診票サービスがスタートしました。これにより、子育てサービスがより一層充実し、地域全体の子育て環境の向上に寄与しています。

ミラボ社は、経済産業省や厚生労働省の実証実験を経て、確立した「ワクチン接種記録システム」や「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の技術をもとに、次世代の電子申請やデジタル管理サービスを展開し、専門性を深めてきました。

4. まとめと今後の展開

「mila-e 予防接種」を通じて、足利市は更なるデジタル化を推進しています。現在は既存の医療機関とのネットワークを拡張し、新たに対象ワクチンの範囲を広げ続けています。栃木県・足利市で始まったこのプロジェクトは、今後他の自治体にも波及し、より多くの家庭での接種のスムーズ化が実現することでしょう。今後の動向に引き続き注目したいと思います。