インドネシア南スラウェシ州における廃棄物エネルギー化プロジェクト始動
株式会社BIOTECHWORKS-H2(以下「BTW-H2」)は、インドネシアのBOSOWAグループの再生可能エネルギー事業会社であるPT Kilau Energi Abadi Hijau(以下「KEAH」)と共同で、南スラウェシ州において商業規模のWaste-to-Energy(WtE)プロジェクトを推進しています。2026年1月にMOUを締結したこのプロジェクトは、フィージビリティスタディ(F/S)の実行段階に突入しました。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、日量1,000トンの大規模拠点と日量150トンの中規模拠点の2つを計画しています。すでに、自治体からの建設候補地の紹介を受け、現地確認を完了させ、廃棄物組成調査を開始しました。今後、FS(フィージビリティスタディ)およびFEED(基本設計)のスケジュールも確定済みです。
同プロジェクトは、インドネシア国内外で廃棄物エネルギー化事業に参入を計画している多くの企業の中でも、特に意義深いものと言えます。BTW-H2とKEAHは強固なパートナーシップを築き、迅速にフィージビリティスタディを進めています。
インドネシアにおけるWtE市場の背景
インドネシアでは2025年に施行される大統領令第109号により、廃棄物エネルギー化事業が国家政策として重視されることが決定されました。この政策では、商業規模のWtEプロジェクトとして、日量1,000トン以上のスケールが求められています。BTW-H2の大規模拠点案は、まさにこの基準に合致しているのです。
技術的優位性
Waste-to-Energy事業における主な課題は、廃棄物の不均質性です。BTW-H2は独自の前処理技術を用いて廃棄物をペレット化・均質化し、安定した燃料に変換します。さらに、ガス化技術により複数のエネルギー形態(電力・ガス・水素など)への変換が実現しています。
また、デジタルトレーサビリティシステム「REBORN」を導入することで、廃棄物の収集から最終的なエネルギー利用までの全過程を可視化しています。これにより、自治体や投資家に対して事業の透明性と環境への影響を明確に説明できるようになります。
代表者のコメント
BTW-H2の代表取締役CEO、西川明秀氏は「MOUの締結は重要な第一歩であり、実行に移すことが重要です。地域のパートナーと協力することで、迅速な展開を実現できています。」と強調しています。
一方、KEAHのディレクター、Reno Junizwan氏は「我々の協業のスピードは、地域基盤と技術力の結合によるものです。南スラウェシ州の廃棄物問題を解決し、地域を再生可能エネルギーの先進モデルにするために着実に歩みを進めています。」と張り切っています。
今後の展開
今後、BTW-H2はフィージビリティスタディの結果に基づき、本契約の締結およびプラントの建設を進める方針です。南スラウェシ州内で日量1,000トンの都市型モデルと150トンの地域型モデルを同時に展開し、インドネシア国内およびASEAN地域へのスケーラブルなモデルの実証を目指します。
企業情報
BTW-H2は「ごみZEROプロジェクト」として廃棄物から水素を生成し、新たなエネルギーを創出することを目指しています。リサイクルできない有機性廃棄物について、独自の前処理技術とIoTプラットフォームを活用し、ガス化による高純度水素の生成を行います。また、デジタルトレーサビリティシステム「REBORN」により、廃棄物処理からエネルギー利用までの全過程を透明化し、社会的責任(CSR)報告や環境基準への対応を可能にしています。
一方、KEAHはBOSOWAグループの一部として、広範囲な事業を展開しており、地域に深い基盤を持ち、本プロジェクトでは用地確保や廃棄物供給の管理、許認可の取得を担当します。
このように、インドネシア南スラウェシ州で始動したWaste-to-Energyプロジェクトは、地域の環境問題解決に向けての第一歩として期待されています。