ワクチン接種のデジタル化へ!新たな支援プラットフォームの提携開始
アルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区)は、シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区)及びその子会社であるCMIC Trust株式会社との間で、包括的なワクチン接種支援システムの構築に関する提携を結びました。本具体的な提携は、医療業界が直面している課題を解決するための重要なステップです。
背景と目的
現行のワクチン接種は、紙ベースの手続きが中心で、受ける側にとっては接種券や予診票の管理が負担になっています。また、自治体や医療機関でも、接種券の郵送や費用請求などの事務作業が大きな課題です。これらの負担を軽減するため、厚生労働省は「予防接種事務デジタル化事業」を推進し、新たなシステム基盤の構築を進めています。
アルフレッサグループでは、「25–27中期経営計画 Vision2032 Stage2」に基づいて、医療用医薬品卸売事業の戦略を展開しています。ここでは「ワクチンぷらっと」というシステムが導入され、医療機関の接種予約や在庫管理が効率化されることが期待されています。このサービスは、接種希望者に24時間いつでもオンラインで予約できる機能を提供しています。
一方、シミックグループは「harmoワクチンケア」という医療機関向けアプリを展開しています。このアプリは、厚生労働省の「予防接種事務デジタル化事業」において公式に紹介されており、特に接種情報の管理を効率化するための機能が充実しています。これには接種ミスを未然に防ぐ機能や、電子カルテへの接種記録転送が含まれます。
提携の内容
今回の基本合意により、両者は「harmoワクチンケア」の普及活動を共同で実施していきます。アルフレッサとシミックグループは、各々の強みを活かし、機能強化を目指して共同研究開発に取り組むことになります。これにより、ワクチン接種業務のデジタル化が推進され、効率的なワクチン接種が実現することが期待されています。
また、アルフレッサは全国流通ネットワークを活用し、両者のサービスを広めていく計画です。これにより、医療機関や自治体に対して「harmoワクチンケア」を普及させ、安心・安全な接種環境を実現します。
「harmoワクチンケア」の機能
このアプリには以下の特長があります:
- - 最新の接種ルールに基づく自動チェック機能で接種ミスを防止。
- - ワクチンのバーコードをスキャンすることで迅速に接種記録を登録。
- - 接種記録を簡単に電子カルテに転送。
- - 医療機関と患者間で情報を管理し、共有を促進。
- - ワクチンの回収情報などをタイムリーに医療機関に通知。
提携先の概要
シミックホールディングスは、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、医薬品に関する総合的な支援を提供しています。個人や自治体を支援するヘルスケアソリューションも展開しており、豊富な経験に基づいた“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルを追求しています。CMIC Trustは、自治体および医療機関向けの情報共有をスムーズに行うアプリの開発を手掛け、医療情報のデジタル化に寄与しています。
今後の展望
この新たな提携は、今期の業績には軽微な影響を与える見込みですが、中長期的には企業価値の向上につながると期待されています。今後、詳細がわかり次第、速やかに発表される予定です。以上の取り組みを通じて、アルフレッサグループは国の医療DX政策に貢献し、持続可能な医療提供体制の実現を目指してまいります。