2026年IPO動向
2026-07-29 07:24:20

2026年上半期の世界IPO状況:調達額は大幅な増加を記録

2026年上半期の世界IPO市場の状況



EYによる「EY Global IPO Trends Q2 2026」の調査に基づき、2026年1月から6月までの世界のIPO状況を分析しました。この半年間、IPOの件数は前年同期より微減したものの、調達額は大きく伸び、特に大型案件が市場の回復を支えたことが特徴です。

IPO件数と調達額の動向



2026年上半期、世界全体でのIPO件数は509件にのぼり、2025年の同期間548件から7.1%減少しました。しかし、調達額は1,936億米ドルに達し、前年同期の624億米ドルから驚異的な210.1%増加を記録しました。この現象は特に大型案件に起因しており、件数の減少にもかかわらず資金調達の規模が拡大しています。

件数 調達額 (十億ドル)
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2025年上半期 548 62.4
2026年上半期 509 193.6

地域別の分析



地域別で見ると、Americas(北・中・南米)では件数が27.4%減少しましたが、調達額は659.7%増の1,304億米ドルに達しました。一方、アジア太平洋地域(Asia-Pacific)では件数が6.5%増、調達額が59.7%増加しています。特に米国では宇宙関連スタートアップの大型上場が調達額を牽引しました。

地域 2025年上半期 件数 2026年上半期 件数 前年比
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Americas 117 85 -27.1%
Asia-Pacific 232 247 +6.5%
EMEIA 199 177 -11.1%

国別の動向



米国は1,280億米ドルの調達額を記録し、前年比646.4%増を達成しました。Greater China(中国本土、香港、台湾)も顕著な成長を見せており、件数および調達額で前年比の増加を示しています。一方、日本は件数が17件(39.3%減)にとどまり、調達額も9.2億米ドル(75.4%減)と大きく減少しました。

国・地域 2025年上半期 件数 2026年上半期 件数 前年比
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米国 111 72 -35.1%
Greater China 107 163 +52.3%
日本 28 17 -39.3%
インド 109 102 -6.4%

セクター別の分析



セクター別には、TechnologyとAdvanced ManufacturingがIPO件数でそれぞれ93件を記録し、最多となりました。特にAdvanced Manufacturingは調達額で1,112億米ドルと大幅に拡大し、全体の金額増加に寄与しました。Technologyも217.6%増の286億米ドルとなり、AIなどの投資テーマに連動した動きが見られました。

セクター 2025年上半期 件数 2026年上半期 件数 前年比
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Technology 72 93 +29.2%
Advanced Manufacturing 81 93 +14.8%
Life Sciences 44 55 +25.0%

今後の見通し



2026年下半期に向けては、IPO市場のさらなる回復が期待されます。特に、AIや先端製造などの分野において投資家の関心が高まり、上場の選択肢も多様化するでしょう。ただし、地政学的リスクや市場のボラティリティが影響を与える可能性もあるため、慎重な準備が求められます。企業は柔軟な上場手法を検討し、万全の体制を整えることが重要です。

EY新日本有限責任監査法人のコメントによると、2026年の年間IPO件数は50社後半に達する見込みで、大型IPOの出現は市場にとって追い風となるでしょう。特にAIやディープテック、宇宙産業などの領域へ注目が高まっているとのことです。

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