スマホで簡単操作が実現！「ふくごう君III」についての新機能を紹介

スマートフォンで簡単に環境制御が可能に！

三基計装株式会社が新たに発売する施設園芸向けの複合環境制御装置「ふくごう君III（スリー）」が、スマートフォンとの連携機能を追加しました。この新機能「ハウスリモコン」は、農場の現場での環境管理をより手軽に、そして効率的に行うための重要なステップとなります。

「ハウスリモコン」機能の概要

この新機能は、2.4GHzの無線LANを活用しています。これにより、スマートフォンを用いて、複雑な設定をせずとも必要なデータを確認したり、環境設定を変更したりできるようになります。しかも、通信費やクラウド利用料を気にすることなく、手軽に機能を利用できます。農業従事者にとっては、操作が直感的であるため、習熟期間が不要になり、作業の効率化が図れるのです。

「ハウスリモコン」機能には、単一の装置を管理する「アクセスポイントモード」と、複数の装置を広範囲にわたって管理する「ステーションモード」の2つの通信モードがあります。

アクセスポイントモード（APモード）

このモードでは、「ふくごう君III」本体から発信される無線LANにスマホなどを直接接続します。このモードが特に適しているのは、1棟のハウスの管理や、ふくごう君IIIの台数が1台のみの場面です。簡単に通信設定を行うことができるのが特長です。

ステーションモード（STAモード）

広範囲にわたる複数の「ふくごう君III」を管理する際には、このステーションモードが便利です。市販の無線LAN中継器と接続することで、複数台の装置にネットワークを広げることができます。この機能により、農場内で点在する装置の管理を容易にし、時間と労力を大幅に削減することが可能です。

多彩な制御機能

また、「ハウスリモコン」機能を使うことで、センサーが計測している環境データの現在値を一覧で確認することができます。さらに、ふくごう君IIIで管理している各種設定値を変更することも可能です。これにより、農業者はリアルタイムでの環境調整が行いやすくなります。

重要な設定項目、特に栽培管理において重要な変温数の変更も簡単に行えるため、農業者は自分の故郷の条件に最適な環境を整えることができるのです。

「ふくごう君III」について

「ふくごう君III」は、農業者が直面する温室管理作業の効率化と安定した生産を実現するために開発された複合環境制御装置です。累計約3,000台が販売された「ふくごう君」シリーズの最新機種であり、窓やカーテン、暖房、換気扇の操作を一元化し、簡単に管理できます。

また、時間帯による変温制御や温度上乗せ補正機能、さらには省エネ機能を搭載し、作物の生育環境を最適化します。これにより、農業者はより良い品質の作物を育成することが可能になります。たとえば、温室内の除湿機能も強化されており、梅雨時などの湿っぽい気候でも安心です。

価格は約440,000円（消費税別）からとなっており、小規模から中規模の温室に導入がしやすく、多彩な機能を兼ね備えています。これにより、農業の自動化と省力化が促進され、経営の安定に寄与します。