「盲ろう者向け通訳・介助者養成講習会」受講者募集中！特別な支援を提供しよう

盲ろう者向け通訳・介助者養成講習会の受講者募集

東京都盲ろう者支援センターは、2025年度の「盲ろう者向け通訳・介助者養成講習会」の受講者を募集しています。この講習会は、視覚と聴覚に障害を持つ「盲ろう者」を支える通訳・介助者を育成することを目的としています。受講者は、盲ろう者とのコミュニケーション技術や移動支援の基本を学ぶことができます。

盲ろう者とは？

盲ろう者は、視覚と聴覚の両方の障害を抱える方々で、現在日本には約14,000人の盲ろう者がいます。しかし、その多くが福祉的支援を受けることができていません。このため、自立した生活を送るためのコミュニケーションや情報入手、移動に困難を感じている方が多数います。こうした状況を改善し、盲ろう者がより良い社会参加を実現するためには、通訳・介助者の存在が不可欠です。

講習会の概要

講習会は2025年5月7日（水）から7月2日（水）までの期間、東京都盲ろう者支援センターで開催されます。全日程で42時間の講習が用意されており、講義や演習を通じて、盲ろう者とのコミュニケーション方法や移動支援のための技術を習得します。特に、実習では盲ろう者が講師となり、リアルな状況で学ぶことができるため、実践的なスキルが身につきます。

受講対象者と定員

受講にはいくつかの条件があります。主な条件は次のとおりです。
1. 盲ろう者支援に興味があり、積極的に参加できる方
2. 全日程への出席が可能な方
3. 修了後、東京都および八王子市の派遣事業へ登録が可能な方
4. 修了後、通訳・介助活動ができる方
定員は42名で、受講料は一般が10,000円ですが、25歳以下の学生は無料で参加が可能です。（別途テキスト代として400円が必要）

カリキュラム内容

1. 第1日目（5月7日）: 開講式、盲ろう者概論、コミュニケーション技法などの講義。
2. 第2日目（5月14日または16日）: 移動介助演習。
3. 第3日目（5月21日）: 盲ろう通訳技術の基本や演習。
4. 第4日目（5月28日）: 移動介助演習。
5. 第5日目（6月4日、6日、11日）: 通訳・介助実習。
6. 第6日目（6月25日）: 通訳・介助技術とディスカッション。
7. 第7日目（7月2日）: 通訳・介助者派遣事業に関する講義と閉講式。