肥後銀行のBCP強化
2025-07-02 12:10:19

日立が行った肥後銀行の災害時運用テストの成果と意義

日立と肥後銀行が取り組む災害時の備え



2023年5月18日から24日にかけて、株式会社日立製作所が株式会社肥後銀行において、災害時の運用を想定した基幹系システムの切り替え運用を実施しました。これは、国内2か所に設置されたデータセンターで行われ、災害発生時におけるサービスの再開が迅速に行えるかどうかを検証するための重要な試みとなりました。

災害時の運用を想定した切り替えテスト


日立は、肥後銀行の基幹系システム「Banks’ware for Open Platform」を用いて、実際の災害を想定した切り替え作業を行いました。これまで、休日に限られていた第2センターでの稼働を、平日にも拡大し、全業務を安定的に実行できるかどうかを確認しました。結果として、災害時にも迅速にサービスを再開できる体制が整ったことが確認されました。

この取り組みは、金融機関における事業継続計画(BCP)の観点からも画期的です。近年は自然災害が増えており、金融機関には一層の対策が求められています。日立の働きかけにより、肥後銀行は業務の強じん性や復旧力を高めることに成功しました。

事業継続の強化に向けた施策


災害発生時において業務が継続できる環境を整えるため、肥後銀行では2019年に「Banks’ware for Open Platform」の運用を開始しました。このシステムにより、国内2カ所のデータセンターで同様のサービス提供が可能となり、システムの即時切り替えが実現しています。さらに、データレプリケーション機能を活用することで、通常業務中のデータをほぼリアルタイムに第2センターへ更新。これにより、災害時でも迅速に安心・安全な銀行サービスを提供できる仕組みが確立されています。

今回の運用テストにおいても、平日にわたり第2センターでの全業務が安定稼働することが確認され、災害対応能力の強化が裏付けられました。

今後の展望


日立は今後も「Banks’ware for Open Platform」などのソリューションを通じて、地域金融機関が直面するさまざまな課題に対応し、持続可能で安心・安全なサービスを提供していく方針です。

これにより、銀行顧客に対してさらなる安心感を提供し、地域経済の安定にも寄与できることが期待されます。地域金融機関の重要な役割を果たすために、こうした取り組みの意義は非常に大きいものと言えるでしょう。


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