帝国ホテル東京が迎える135周年と新たな取り組み
2025年11月3日、帝国ホテル東京は135周年を迎え、その記念日から新しい客室カードキーを導入します。これまで使用されていたプラスチック素材から、植物性レザー調の素材へと変わるこの取り組みは、持続可能性を重視した大きな一歩です。
プラスチック使用量削減の背景
帝国ホテルは、2022年に施行された「プラスチック資源循環促進法」に基づき、プラスチック使用量の削減に努めてきました。特に24年度には2019年度に比べて約87.7%の削減を達成し、アメニティをはじめ多くの客室アイテムを竹材やバイオマス素材に切り替えています。これによより、従来の製品に比べ約9割のプラスチックを削減することが可能です。
飲料水の提供スタイルも進化しており、ペットボトルではなく紙製容器を採用。さらには、ホテル内の飲食店でも、ストローをバイオマス素材に変更するなど、様々な側面で環境への配慮がなされています。
新しいカードキーの特徴
新たに導入される客室カードキーは、竹や綿、リンゴ、トウモロコシなど植物由来の素材で作られており、上質な手触りと美しいデザインが特徴です。最初はスイートルームや本館インペリアルフロアの客室に先行して導入され、その後レギュラーフロアにも拡大される予定です。
特に記念日には、スイートルームにご宿泊のお客様向けに、カードキーに宿泊日などの刻印を行い、特別な思い出としてお持ち帰りいただけるサービスも用意されています。
サステナビリティとラグジュアリーの両立
帝国ホテル東京は、名実ともに「日本の迎賓館」としての役割を果たし続けています。初代会長である渋沢栄一の精神を受け継ぎ、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を積極的に行っています。これからもお客様と共に持続可能な未来につながる新たなホテルのあり方を模索していくことでしょう。
まとめ
2025年の135周年を祝う帝国ホテル東京の新たな取り組みは、持続可能性への意識をさらに高めるものであり、旅行者にとっても新しい価値を提供するものとなります。この進化した客室カードキーが、未来のホテルサービスの一端を担うことを期待しています。