靴下のリサイクル革命
2026-01-21 12:34:27

使用済み靴下のケミカルリサイクル技術、環境へ新たな一歩を踏み出す

使用済み靴下のケミカルリサイクル技術、環境へ新たな一歩を踏み出す



京都府相楽郡のBioworks株式会社は、東京都主催の「社会課題解決型スタートアップ支援事業」を通じて、次世代合成繊維「PlaX」を使用し、使用済み靴下のケミカルリサイクル技術を確立するための実証実験を行いました。このプロジェクトは、環境への配慮とともに、循環型ビジネスモデルの構築に向けた重要な一歩です。

取り組みの背景


繊維製品のリサイクル率は全世界で1%未満。この数字は、混紡素材を多く含む衣類のリサイクルが難しさを物語っています。特に、下着や靴下などの消耗品は、年間を通じて多くが購入・廃棄される傾向にあり、リユース・リサイクルが難しいカテゴリーです。Bioworksの調査によれば、靴下や下着のほとんどが廃棄されるとのこと。これを受け、靴下をリサイクルしやすい形で設計し、循環型社会の実現を目指すことになりました。

実証実験の概要


プロジェクトでは、名古屋市のグラックジャパンが運営する自社ブランド「TARROW TOKYO」と連携し、消費者や事業者にPlaX製の靴下を提供。その後、使用済み靴下を回収し、ケミカルリサイクルを実施しました。回収は、ポリ乳酸製の専用袋を配布し、個別に郵送する仕組みと、会社内での回収ボックスを設置する方法を組み合わせて行いました。

靴下の素材は、綿58%、ポリ乳酸23%、ナイロン11%、ポリエステル6%、ポリウレタン2%とされ、廃棄されることの多い靴下に新たな命を吹き込む試みです。

実証実験の結果


実験の結果、いかなる汚れがついている使用済み靴下でも、ケミカルリサイクルによってポリ乳酸として再生可能であることが確認されました。ラボスケールからパイロットスケールでの検証を経て、高純度・高品質な再資源化素材が得られることが分かりました。これにより、再生されたPLA樹脂が通常品と同様の性能を持つことが示されたのは大きな成果です。

さらに、CO₂削減効果も確認され、リサイクルされた靴下の製造では約9%ものCO₂削減が見込まれることが明らかにされました。この点は、持続可能なビジネスモデルとしての魅力を高める要素となるでしょう。

参加者アンケートから分かったこと


参加者にはアンケートを実施し、使用済み靴下の回収に対する心理的な抵抗を測定しました。約70%の参加者が、汚れた靴下をリサイクルに出すことに不安を感じていないと回答。また、93.7%が今後もこのようなリサイクルモデルを利用したい意向を示しました。回収手法のシンプルさや、見られない設計が寄与したと考えられます。

今後は、この実証実験のデータを基に、心理的ハードルを軽減する工夫や、より多くの消費者に受け入れられるリサイクル製品を提供するための取り組みが進められるでしょう。

PlaXの未来


「PlaX」とは、サトウキビなどの植物から作られるポリ乳酸を基に、独自の添加剤を配合して品質向上を図った環境にやさしい素材です。Bioworksは、循環型経済の推進を目指し、この新素材を使った様々な製品の展開を計画しています。既存の素材に代わる選択肢として、ますます注目を集めることでしょう。

Bioworksは、循環型ビジネスモデルの確立を通じて、持続可能な未来を築くリーダーとしての役割を果たし続けることを目指しています。


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