生産マネジメント基盤「DIRECTOR Cockpit」のご紹介
2023年7月23日、株式会社シムトップスとウイングアーク1st株式会社が共同で、新しい生産マネジメント基盤「DIRECTOR Cockpit」を提供開始しました。個別受注生産の特徴を最大限に活かし、経営指標と現場データをリアルタイムで連携させるこのシステムは、製造業における意思決定を大きく支援します。
日本の製造業が抱える課題
日本のものづくりは、特に個別受注生産型の製造において、「一品一様」「短納期」「変種変量」といった特性により、標準化や自動化が難しい環境にあります。このため、製造現場は常に迅速な判断を求められ、日々の業務が複雑化しています。その一方で、部分的なデジタル化は進行しているものの、データを「見える化」するだけでは現場の変化に応じた意思決定に活用しきれないという課題も浮き彫りになってきました。
「DIRECTOR Cockpit」の特徴
「DIRECTOR Cockpit」は、製造現場からのリアルタイムデータを集約し、経営指標と統合することで、現場と経営の橋渡しを行います。このシステムでは、作業進捗や遅れの状況を即座に把握できる「呼び出しアンドン」機能、工程のボトルネックや計画とのズレを可視化する「予実ガントチャート」、さらに実績情報を自動集計し、売上傾向を多角的に分析する機能を提供します。
このように、現場での進捗状況を迅速に把握できることから、企業はより早い意思決定を可能にし、生産性の向上に繋がります。実際に利用しているユーザーからも高い期待が寄せられており、作業者が能動的に判断しやすくなることで、競争力の向上が期待されています。
今後の展望
シムトップスとウイングアークは、2024年11月に資本業務提携を結び、さらに強固な関係を築いています。この提携により、製造業がグローバルな競争環境で優位性を発揮するためのITソリューションを共同開発し、提案していく方針です。これにより、現場主導の改善活動や経営判断の高度化をサポートする新たな施策も期待されています。
セミナーおよび展示会情報
「DIRECTOR Cockpit」の提供開始にあたり、オンラインセミナーが実施される予定です。「個別受注生産の進化論 工程管理のその先へ」というテーマで、2025年9月12日(金)に開催されます。また、2025年7月23日から25日まで東京ビッグサイトにて行われる「TECHNO×FRONTIER2025 第18回 工場内のシステム見える化展」にも出展します。事前登録や詳細情報は、公式サイトで確認できます。
まとめ
「DIRECTOR Cockpit」は、日本の製造業が直面する競争環境において、現場と経営の意思決定をデータで支える新しい基盤です。生産管理の実態に即したこのシステムは、業界の革新を後押しすること間違いありません。